緻密な取材力と企画力で、時代を捉える経済誌・ビジネス誌。ビジネスパーソンが主な購読者で、パブリシティ効果も高いと広報から熱視線を浴びる一方、機密性の高い情報をスクープされたりと、時に手強い相手にもなりうる。本特集では、特に注目を集める5誌の編集長が、広報とメディアの理想的な関係について語ります。
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日経ビジネス取材力とネットワークで実現 一企業を深掘る「一社モノ」特集 |

日経BP社 『日経ビジネス』編集長 飯田展久氏(いいだ・のぶひさ)
1987年中央大学法学部卒業。日本経済新聞社入社、大阪・編集局社会部に配属。編集局流通経済部、ジャカルタ支局長、経済部次長を経て、2012年編集局消費産業部長。2014年編集局次長兼企業報道部長を経て、2015年4月現職。
記者はジャンルごとの4班体制。
日経新聞からの出向者も多いです
記者は(1)マクロ経済(政治経済、金融) (2)製造業 (3)情報IT (4)流通サービスの4グループ制ですが、グループを超えて特集班が組まれることも多々あります。特集は2週間に1回の企画会議で決定します。企業1社を掘り下げる「1社モノ」は日経ビジネスの売りですが、まさに広報との信頼関係が必要な場面ですね。
読者の9割が定期購読者
『日経ビジネス』(日経BP社)は発行部数20万部のおよそ9割を定期購読者が占め、直販を主とする。「だからこそ一号一号の売れ行きに左右されず、思い切った企画に挑戦できる」と飯田展久編集長は語る。
「外弁慶企業 HITACHI」(7月6日号)など1企業をテーマとし …
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