新しい地図から見えた、新しい広告の風景。
2017年秋に生まれた、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんによる「新しい地図」。CM、映画、舞台、アートをはじめ、さまざまなシーンで活躍し、目にしない日はありません。その活動はグループ名でもない、会社名でもない、「新しい地図」という旗印が掲げられたことから始まりました。
広告、デザイン、ファッション、建築、写真、アートなど、さまざまな分野で活躍するクリエイターが参加し、クリエイティブの本質、発想の原点について語り合う。
2017年秋に生まれた、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんによる「新しい地図」。CM、映画、舞台、アートをはじめ、さまざまなシーンで活躍し、目にしない日はありません。その活動はグループ名でもない、会社名でもない、「新しい地図」という旗印が掲げられたことから始まりました。
例えば海外広告賞のカテゴリーの変化を見てもわかるように、広告の捉える領域が広がりつつあるのは自明のことです。しかし、その一方で広告界の仕事の進め方、考え方、構造などは従来通りのことがまだまだ多く見受けられます。しかし、これからの広告のあり方を考えると、つくり手であるクリエイターが意識を変え、行動を変えていく必要があります。それを実践していくことは、つくり手にとっては大きなチャレンジです。
近年、音の表現がこれまでにまして多様になってきています。かつては音の表現といえば、レコードやCDのジャケット、さらにはミュージックビデオのような映像が主でした。しかし、それだけにはとどまらず、工場の音を視覚化した「INDUSTRIAL JP」のような表現、また音楽をさまざまなな構造物として取り上げた「音のアーキテクチャ」のような展覧会、さらには音と美術の領域を行き来して表現するアーティストたちの活動の活発化など、その表現には広がりが生まれています。なぜ今、こうした形で音の映像・ビジュアル表現に新しい兆しが見られるようになったのか。
今年も、カンヌライオンズが終了しました。部門の新設やカテゴリーの廃止、部門ごとの審査員の人数を絞るなど、カンヌライオンズのあり方そのものが変化をした2018年。各部門の審査はどのように行われたのか。そして、世界における広告そのものありかたはどのように変わったのか。その中で、日本の広告はどうだったのか?そして、カンヌライオンズは日本でクリエイティブに携わる人たちにとって、いま何をもたらしてくれるのか。
ものづくりには、さまざまな形態があります。広告であれば、さまざまな職種が集まり、チームをつくって、ひとつのクリエイティブをつくりあげていきます。アーティストであれば、基本的に一人で自分が思うままに作品をつくりあげていきます。そんな中、ここ数年、アートやクリエイティブの世界に「ユニット」という形態でものづくりをする人が増えています。一人じゃなくて、二人、あるいは三人だからつくることができるものとは何であるのか。また会社という形態ではなく、ユニットとして活動する意味とは?
スマートフォンやタブレットをはじめ、デジタル機器があたりまえのように生活の中にある子どもたち。ベビーカーに乗っている小さな子どもですら器用にスマートフォンを操作します。そして、テレビではなくYouTubeを視聴し、将来なりたい職業には「YouTuber」が浮上。知りたいことがあれば本を読まずに検索するなど、いまの子どもたちは、大人たちが想像しえない行動が当たり前になりつつあります。
いつの頃からか、アートの世界では東北の野良着に代表される、日本のヴィンテージテキスタイルが「BORO」として注目を集めています。いまや「リサイクル」「リユース」という言葉が当たり前になっていますが、「BORO」に代表されるように日本にはもともと捨てることなく、補修して繰り返し使う文化がありました。洋服に限らず、陶磁器の割れや欠け、ヒビなど破損部分を修復する金継ぎもまさにその文化を代表するものです。
Facebook、インスタグラムなどのSNSに始まり、いまや誰もが当たり前のように写真を撮る時代になりました。写真とは本来、私たちの目の前にあるものを写し出し、記録として残すことに重きが置かれていましたが、2011年の震災以降、写真そのもののあり方や活用方法が変わってきました。多くの写真家が自分自身の地元やさまざまな地域を訪れ、その地域と結びつく形で写真を発表しています。
ジブリ作品にはじまり、近年は『君の名は。』『この世界の片隅に』など大ヒットするアニメーション映画が続々と生まれている。また、テレビにおいても、子ども向けのものだけではなく、深夜枠のアニメーションも人気を集めている。こうした傾向と共に、近年広告の世界においても、CM等でのプロモーション動画にアニメーションを使うケースが増えている。トライのハイジシリーズ、日清食品「カップヌードル」アオハル、アフラックやYKKの動画、さらには丸井がアニメCMの声優を募集したり、「ごはんですよ」のアニメーションの復活など、話題は尽きない。
いまさら語るまでもなく、ダンスブームが続いています。さまざまなタイプのダンスが流行る中、それに呼応するかのようにダンスを使った映像表現が増えて、話題になっています。ポカリスエットの高校生によるガチダンス、金鳥のカップダンス、Yモバイルの双子ダンス、クレディセゾンの社員による東池袋52…などのCMや地方自治体のPR動画、さらには「恋ダンス」以降のテレビドラマのエンディングをはじめ歌番組でも。最近では大阪・登美丘高校のダンス部も話題となり、プロ・アマ問わず、ダンスはいまや映像表現の核になりつつあります。そして2020年に向けて、今後ダンスを使った表現はますます増えていきそうです。