本と書店との新しい出会い方
「出版不況」という言葉が叫ばれ始めて、早20年あまり。単行本や雑誌の売上が右肩下がりな一方で、最近では、独自のセレクトを売りにする小さな書店やブックカフェ、また個性的な本を手がける“ひとり出版社”が登場。さらに、本を通じたイベントやコミュニティが活性化するなど、新たな動きが生まれています。
広告、デザイン、ファッション、建築、写真、アートなど、さまざまな分野で活躍するクリエイターが参加し、クリエイティブの本質、発想の原点について語り合う。
「出版不況」という言葉が叫ばれ始めて、早20年あまり。単行本や雑誌の売上が右肩下がりな一方で、最近では、独自のセレクトを売りにする小さな書店やブックカフェ、また個性的な本を手がける“ひとり出版社”が登場。さらに、本を通じたイベントやコミュニティが活性化するなど、新たな動きが生まれています。
アメリカでは、ポッドキャストやオーディオブック市場が急成長。日本でもスマートスピーカーの普及とともに定額音楽配信サービスが定着したほか、ネット経由でラジオを聴く人が増えるなど、音声コンテンツが今、再び注目を集めています。
2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きるといわれる「人生100年時代」。広告・クリエイティブの世界を見ても、60代、70代を超えて活躍することはもはや珍しいことではありません。
6月には、M6.7を記録した山形県沖地震、8月には九州北部豪雨、10月には観測史上最大ともいわれる台風19号、千葉県豪雨をもたらした台風21号など、大きな災害が相次いだ2019年。私たちの意識や備えが、改めて問われる1年となりました。
2019年11月には地上47階建ての渋谷スクランブルスクエアや渋谷パルコ、12月には渋谷フクラス(新・東急プラザ渋谷)、2020年1月には銀座線渋谷駅と、大規模な施設が相次いで開業を迎える渋谷。GoogleをはじめとするIT企業が次々にオフィスを移転するなど、注目が高まっています。
オーストリア・リンツ市に拠点を置く国際的なクリエイティブ機関「アルスエレクトロニカ」。毎年開催されるフェスティバルは、アートとテクノロジー、サイエンスの横断的な表現を探求するメディアアートの祭典として知られています。今年は過去最高の11万人を動員し、日本から、ヤマハ、NTT、筑波大学、バンダイナムコ、NEC、博報堂、博報堂アイ・スタジオ、東北新社といった企業が多数出展。視察する企業も急増し、未来社会の兆しを探求する場としても注目を集めています。
都心への一極集中が進む一方で、働き方改革にともなうテレワークの推進などによって、東京から離れて働く・暮らす流れが加速しています。本誌でも以前、カヤックが取り組む「鎌倉資本主義」を紹介しましたが、その流れはクリエイティブ業界にも広がり、山手線の外にオフィスを移すだけでも「遠い」と言われていたのは、すっかり過去の話になりました。そんな注目のエリアに昨年、新たにオフィスをオープンしたのが、PARTYの伊藤直樹さん。
イギリス・ロンドンに拠点を置く非営利団体、D&AD(Design & Art Direction)が運営する「D&AD賞」は、デザインや広告の独創性を促し、支援することを目的に、1962年に創立されたクリエイティブアワード。57回目となる今回は、全35カテゴリーに2万6000点を超えるエントリーがあり、全世界から集まった270名以上の審査員によって審査が行われました。今年は6作品がブラックペンシル(最高賞)に選出。また近年では、日本からの参加点数も増加しています。
開会式までいよいよ1年を切り、チケット販売をはじめ大きな盛り上がりを見せる、東京オリンピック・パラリンピック。4月12日には、パラリンピックスポーツ初のオフィシャルゲームとなる『THE PEGASUS DREAM TOUR(ザ ペガサス ドリーム ツアー)』の制作が発表されました。今回の青山デザイン会議は、その制作に深く関わるクリエイター2人による特別編。
インターネットを介して、いつでも気軽にものが手に入る時代だからこそ、顔が見える相手から直接買いたい、大量生産されたプロダクトではなく一つひとつ丁寧につくられたものを使いたい……。ハンドメイドやクラフトが人気を集め、作家から直接購入できるイベントやネットショップが当たり前になった今、ものとの出会い方、そして売り手と買い手との関係は、少しずつ変わってきているようにも感じます。