時代感覚と言葉の価値
言葉は時代によって変化するもの。そして、その時代を反映するものです。よく指摘されるのは「若者言葉」です。「DQN」「ほかる」など世代間、あるいはネット上でのみ通じる言葉は、ときには意味が通じず、文法として間違っていることもあり、言葉の乱れと指摘されることもありますが、見方を変えれば、これもいまの文化の象徴と言えるでしょう。近年はSNSの浸透で、有名無名を問わず、個人の発言がさまざまな形でリツイートされたり、シェアされたりするようになっています。ネットニュースではタイトルが命。見た瞬間に興味が涌くか、涌かないかで記事へのアクセス数は大きく変わります。極端なことを言えば、クリックする前に、タイトルだけですべてが判断されてしまうことも少なくありません。よりわかりやすい言葉、よりおもしろい言葉だけが多くの人の目に触れていくようにも感じます。