最も多彩で革新的なアーティストの“今”
デイヴィッド・ホックニー展2023年に86歳を迎えてなお精力的に制作に打ち込み、自らの芸術を刷新し続けるデイヴィッド・ホックニーは、絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術といった分野で多彩な作品を発表し続けてきた。
1996年以来、実に27年ぶりとなる待望の大型個展は、イギリス各地とロサンゼルスで制作された代表作から新作まで、120点余りの作品で構成されている。
また、2010年の発売と同時に入手したiPadによるドローイングと大型の油彩画で構成される風景画の傑作《春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート2011》シリーズや、COVID-19によるロックダウン中にiPadで描かれた全長90メートルの大作《ノルマンディーの12か月 2020-2021年》など、展示の後半部分で展示される作品はすべて日本初公開。さらに世界初公開となる自画像も展示される。
60年以上にわたり現代美術の第一線で活躍し、新作を発表し続けるホックニーの画業を展望しながら、同じ時代を生きる画家の“今”を体感するチャンスでもある。
デイヴィッド・ホックニー展 | |
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7 月15 日~ 11 月5 日 東京都現代美術館[東京・江東区] |
民藝の広がりと現在、そしてこれからを展望
民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある
柳宗悦らが日々の暮らしで使う手仕事の品に「美」を見出してからおよそ100年。日々の生活の中にある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる「民藝」のコンセプトは、近年再び注目を集めている。
本展では、約150件の美しい品々や手仕事を通じて「衣・食・住」をテーマに民藝を紐解き、これからを展望する試みだ。
昨夏までBEAMS のディレクターとして民藝ブームに大きな役割を果たしてきたテリー・エリスと北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつとなっている。
民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある | |
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7月8日~9月18日 大阪中之島美術館[大阪・北区] |
※各展覧会の詳細や最新情報は公式HPをご確認ください。