私的に好き、でいいのかも。
オタク気質じゃないことが、コンプレックスです。何の疑いもなく好きな物をまっすぐに好きと言えて、熱く語れる人はかっこいいし羨ましい。かたや自分には趣味らしい趣味もなく、推しらしい推しも特にない。「いちばん好きな◯◯」みたいな質問に答えることにも苦痛を感じて生きてきたので、コピーを3つ選んでよい今回は、いくらか気持ちが楽でした。
名作コピーの時間
オタク気質じゃないことが、コンプレックスです。何の疑いもなく好きな物をまっすぐに好きと言えて、熱く語れる人はかっこいいし羨ましい。かたや自分には趣味らしい趣味もなく、推しらしい推しも特にない。「いちばん好きな◯◯」みたいな質問に答えることにも苦痛を感じて生きてきたので、コピーを3つ選んでよい今回は、いくらか気持ちが楽でした。
コピーにはどうしても人柄が出てしまいますし、名作コピーを選ぶのにも、どうしても人柄が出てしまうと思います。
妄想が好きだ。妄想の中の自分はいつも驚くようなコピーを書いているからだ。そう、妄想の中では人様が書いた名作も自分が書いたことになっていた。これまでの広告人生、師匠と呼べる人はひとりもいない。もちろん感謝している人は数えきれないほどいる。
扉を開き、新しい世界へ導いてくれた作品を選びました。
コピーライターになるとは1ミリも考えていなかった二十歳の頃。「絶対いやだ!働きたくない!!怖い!社会が怖い!!」などと某ぼっちのようなメンタルで引きこもりニート生活を送っていました。
学生時代ハガキ職人をしていた僕は、おもしろいことを考えて言葉にすればやっていける!という危うい発想を抱えたまま広告の世界に入ってしまった。
この業界に入ってから好きになったコピーはたくさんあるけれど、それらはコピーライターとして「学ぶ」という意識もあって好きになったもので、もちろんそれは悪いことではないのだが、職業意識を持って感銘を受けたコピーを「名作」として選ぼうと思った時に、ふと10代の僕が疑わしそうな目でじっと40代の僕を見ているのに気付く。
「あんた、今日とくダネで小倉さんが紹介してた広告知ってるか?お母さんめちゃくちゃ感動したわ。コピーライターってすごいなぁ」という電話が実家からかかってきたのは、大学4年生のときだった。
TCCに限らず、年鑑に載るような仕事は、みんなが目指す山になると思っています。なので、せこくてラクしたい私は、できるだけ「自分だけが目指す山」を見つけたいと日々思っています。
私はラジオが好きだ。内ポケットにいつもトランジスタ・ラジオの青春。大人になりつくる側も経験している今、仕事としてのラジオもいい。