ビール酵母のビタミンB1に着目 競合製品が登場しても90年間愛され続ける理由
アサヒグループ食品が販売する、天然素材の乾燥酵母(ビール酵母)から生まれた胃もたれ、消化不良、胃部・腹部膨満感などに効果がある「エビオス錠」は1930年に誕生し、今年で90周年。
アサヒグループ食品が販売する、天然素材の乾燥酵母(ビール酵母)から生まれた胃もたれ、消化不良、胃部・腹部膨満感などに効果がある「エビオス錠」は1930年に誕生し、今年で90周年。
1970年に味の素が発売した和風だしの素「ほんだし(R)」は、今年で50周年を迎える。発売当時、日本は高度経済成長期の真っただ中。女性の社会進出が始まったことで家事にかける時間の短縮が求められる時代であった。
1970年3月に平凡出版(現・マガジンハウス)が創刊した『anan』が、2020年で50周年を迎えた。創刊当時、同社では月刊誌『平凡』『平凡パンチ』などを刊行していたが、女性向けの雑誌はなかった。そこでフランスの女性誌『ELLE』の日本版として『anan ELLE JAPON』を創刊した。
洗顔フォーム「ビオレ」は1980年に花王が発売。同社は1890年から高級化粧石鹸の「花王石鹸」を販売していたが、当時はアルカリ性の固形石鹸で洗顔することが主流であるなか、「汚れをしかり落とせて肌をやさしく洗える洗顔料をつくりたい」と考えて開発したのが、中性の「ビオレ」だった。
1890年に日本麦酒醸造が販売を開始した「ヱビスビール」。まだ国産ビールの黎明期にあった明治時代に目黒村三田(現在の東京都目黒区三田)の醸造場で誕生し、合併などを経て、1949年にサッポロビールがヱビスブランドを引き継ぎ、2020年に誕生130年を迎えた。
協同乳業は1953年に創業。牛乳の生産や、食の欧米化に伴って乳製品の生産を始めた。その後、1955年にはデンマークから自動充填・成型機アイスクリームバーマシンを日本で初めて輸入し、日本初のアイスクリームバーの生産を開始。
エポック社は1958年に「野球盤」とともに創業、男児玩具を製造販売していた。そこで1985年、初めての本格的な女児玩具として「シルバニアファミリー」を開発・発売。背景には、当時ヨーロッパで文化として根付いていたドールハウス遊びを日本の子どもたちが気軽に楽しめるものにできないかという発想があったという。
「ペヤング」ブランドの「ペヤング ソースやきそば」は1975年、まるか食品が発売を開始。企業名以上に、ブランド名の方が有名になっているまるか食品だが、1929年から乾麺類の製造販売を営む老舗企業だ。
現在は子どもに親しまれている「ハイチュウ」だが、発売当時は高度経済成長期の高級志向を受け、高級を意味する「ハイ(Hi)」をつけた大人向けのお菓子として誕生した。当時はキャラメルと同様の縦型の箱入りで、粒は3層構造。最初に販売されたフレーバーはストロベリー味で、グリーンアップルやグレープなど他のフルーツのフレーバーも開発し、ラインナップを拡充していった。
今や日本のトイレに当たり前の存在となっている温水洗浄便座。