販売当初から受け継がれる「描くことを楽しんでもらう」精神 自由画教育から始まった100年間
「クレパス」が生まれた1925年は、画家・山本鼎が提唱する自由画教育運動の真っ最中。手本の模写が中心だった図画教育から「見たまま、感じたままの絵を自由に描く」教育へと方向転換する時期だった。
ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略
(左)1981 (右)2021
富士通パソコンは1981年、初代モデル「FM-8」の発売を機にブランドが誕生。40周年を迎えた。40年の中で多くのモデルが生まれたが、中でもパソコンの普及において重要な起点となった製品が1989年に発売された「FM TOWNS」だ。世界で初めてCD-ROMを標準搭載した同社初のコンシューマー向けパソコンで、それまでは計算機としての役割が主であったが、映像や音の処理も可能にした。
その後、富士通パソコンが広く一般に知られるきっかけとなったのが、1993年の「FMV 466D」だ。それまでのラインアップは、富士通がつくったソフトウェアを動かすことを前提にしており、他社のソフトウェアと完全な互換性はなかった。それを完全互換にしたのが「FMV 466D」だった。
富士通クライアントコンピューティング取締役会長の齋藤邦彰氏は、長い歴史の中で貫いてきた軸として「いつでもどこでもコンピューティングを可能にする」「軽量・省電力」「パソコンで実現する範囲を広げる」の3点を挙げる。
「富士通パソコンのミッションは『より多くの人に、コンピューティングでお役に立ちたい』。この目的のために3つの軸を武器に製品を開発しています」と齋藤氏。そのため「お客さま満足度」を最も重視しており、“製品の質”と“開発・製造スピード”の両面でユーザー満足度向上のため、一貫して国内の自社工場で開発・生産を行っている。
「新型コロナのように、環境・市場に変化が起こることがあります。しかし、製品を使用していただくのがお客さまであることは変わりません。変化が起こっても“お客さまの困りごとを解決する”を徹底していれば、対応できるとコロナ禍で感じました。今後もこの姿勢を持ち続けていきます」と齋藤氏は語った。
富士通パソコンブランドにおける初のコンシューマー向け製品「FM TOWNS」。一般層に「FM TOWNS」を認知してもらうため同社が実施したプロモーションが、1989年3月10日から3日間、東京ドームにて実施した「FM TOWNS」のキックオフイベント「電脳遊園地IN東京ドーム」だ。会場である東京ドームには400台を超える「FM TOWNS」が並べられ、さまざまなアプリケーションソフトの紹介などを実施。3日間の来場者数は18万人を突破したという。
同社は広告宣伝においてブランド初期の頃から南野陽子さん、宮沢りえさん、観月ありささんなどの女優を起用してきた。しかし...