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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

理研のわかめスープ40周年 事業の起点は「天然物の有効利用」

理研ビタミン わかめスープ

(左)1981 (右)2021

インスタントわかめスープブランドで現在、売上No.1(※)を誇る理研ビタミンの「わかめスープ」が、発売から40周年を迎えた。

※インテージ調べ

理化学研究所のビタミンA部門を引き継ぐ形で1949年に設立された理研ビタミン(当時・理研ビタミン油)。魚の肝臓からビタミンAを抽出する技術が起点となり、現在まで天然資源を活用した事業を展開してきた。

同社の事業の軸のひとつである海藻関連事業は、1965年の「生わかめ わかめちゃん」の発売からスタート。1960年代は、三陸でわかめの養殖技術が確立された頃。当時生わかめが産地で消費される以外、主な流通は天日干しの製品が主流だったなかで、同社は磯の香りと食感を残した塩蔵わかめを開発したのだ。その後、保存性と利便性が求められるようになり、1969年にはカール状の乾燥カットわかめの開発がスタート。1975年に業務用、1976年には家庭用として「ふえるわかめちゃん」が発売された。

そして1981年、同社のシーズである乾燥カットわかめと天然調味料の技術を組み合わせて生まれたのが「わかめスープ」だ。韓国では誕生日や、産後の食事によく飲まれていたわかめスープを日本人向けにアレンジ。「わかめといえば味噌汁」だった食卓に、新たなメニューを提案した。具材が入って食べ応えのあるインスタントスープは当時まだ珍しく、初めて“食べるスープ”としてのポジションを築き、発売2年目の1982年には日本食糧新聞社の「食品ヒット大賞・優秀ヒット賞」を受賞した。

食の簡便化志向がさらに進む現代。2016年には『ときめき海藻屋』として海藻商品の統一ブランドをつくるなど、同社では、改めてわかめの持つ美味しさや機能性、そしてその手軽さを、積極的に発信している。

視点01 商品開発
天然エキス抽出技術を活用した多彩なフレーバー

「『わかめスープ』ブランドの特徴は、そのフレーバーの多様さにあります」と話すのは、同社・営業推進部マーケティングチームリーダーの戸田雅康氏。これまでに様々な商品が開発されてきたが、現在は「わかめスープ」のほか「焙煎ごまスープ」「スパイシーねぎ塩スープ」「ねぎのピリ辛スープ」「わかめとたまごのスープ」「牛だし白湯スープ」と全6種を販売している。いずれも、理研ビタミンのコア事業であるホタテをはじめとした天然エキスを活用したものだ。

なかでも2011年2月に発売された「焙煎ごまスープ」は、「ごま1000粒」をパッケージでアピールし、他にはない味わいとヘルシーなイメージから瞬く間に主力商品に。発売直後の東日本大震災で...

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