日本発売開始から50周年、「ニベアクリーム」のブランド戦略
深い青色の丸い缶に入った、真っ白なスキンケアクリーム。缶に書かれたブランド名を見なくとも、その色・形を見るだけで「ニベアクリーム」を想起できる人が多いのではないだろうか。
深い青色の丸い缶に入った、真っ白なスキンケアクリーム。缶に書かれたブランド名を見なくとも、その色・形を見るだけで「ニベアクリーム」を想起できる人が多いのではないだろうか。
日本人の国民食と言えるほど、家庭やレストランで食べられているカレーライス。その普及に一役買ったのが、レトルトのカレーだ。1968年、大塚食品は世界初となる市販用のレトルト食品として「ボンカレー」を発売。2018年2月12日で、50周年を迎えた。
「ネスカフェ ゴールドブレンド」が発売されたのは、高度経済成長期の真っただ中の1967年。日本の消費者の生活水準が向上し、コーヒーに求める品質も高まっていた。そこで、同社が開発したフリーズドライ製法で香りの良さを実現し、1960年に発売したインスタントコーヒー「ネスカフェ(現・ネスカフェ エクセラ)」の上位ブランドとして投入された。
胃腸薬の歴史は、日本の食生活の変遷でもある―。1957年、第一三共ヘルスケアの前身である三共の初代社長 高峰譲吉氏が、消化酵素のタカヂアスターゼを発見したことが「第一三共胃腸薬(発売時:三共胃腸薬)」の始まりだ。
ノートパソコンの代表的なブランドである「ThinkPad」が、1992年の発売から25周年を迎えた。発売当時は、インターネットはおろか、パソコンすら普及していない時代。ノートパソコンの先駆けとして、ビジネスパーソン向けに文書作成などのオフィス業務を支援する用途で生まれた。レノボ・ジャパン コマーシャル製品事業部 部長の大谷光義氏は、「ThinkPad」の当時を次のように振り返る。
1996年に発売するやいなや、大ヒットしたバンダイの玩具「たまごっち」。小さな液晶画面上のデジタルペットの世話をすると、「まめっち」や「おやじっち」といったキャラクターに成長するゲームだ。その新規性が受けて、大人から子どもまで老若男女が購入。テレビ番組はじめ、さまざまなメディアで紹介され、生産が追いつかず、その飢餓感も相まって、さらに人気に拍車が掛かっていった。
約1800億円と日用品の中でも、巨大市場を形成している衣料用洗剤。花王、P&G、ライオンの大手3社がしのぎを削っている。その中で現在、3割を越えるトップシェアを持つブランドが、花王「アタック」だ。1987年に当時としては斬新な商品形状と、酵素技術による洗浄力を打ち出して発売。
「クエックエックエッ、チョコボ~ル~♪」というテレビCMのフレーズを覚えている人も多いだろう。チョコレート菓子の国民的ブランドといっても過言ではない森永製菓の「チョコボール」が、50周年を迎えた。1967年の発売当時、チョコレートは板チョコが主流の時代。子どもが手で触っても溶けないように表面をコーティングし、丸い形状の中にピーナッツを入れた。
エーザイの創業者である内藤豊次氏が、チョコレート味のコーラ飲料用として商標登録していたのが「チョコラ」というネーミング。親しみやすい名称だったため、1952年に発売したビタミン剤に使用したのが「チョコラBB」の始まりだ。当時は戦後まもない時期、栄養不足からくる女性の肌荒れや眼の疲れなどの解消に役立つ点を訴求して販売していた。その後、口内炎などの症状の改善にも役立つことを打ち出していく。
日産自動車「スカイライン」は、2017年4月24日に60周年を迎えた。1957年の高度経済成長期、自動車が大衆に普及していくタイミングでプリンス自動車(1966年に日産自動車と合併)から発売。スカイラインという名前は、「山並みと青空を区切る稜線」という意味で付けられた。現在の日産自動車の車種の中で、最も長い歴史を持つモデルだ。