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広告効果の可視化とマーケティング投資の最適化配分

ROI追求と体験創出の両輪を回す 日産自動車のメディア戦略とクリエイティブ

松村眞依子氏(日産自動車)

クルマの検討から購入に至るあらゆるデータポイントの拡充を図るとともに、テレビ×デジタルのマーケティング戦略の策定・実行を実践してきた日産自動車。時代と共に移り変わる消費者のインサイトを捉える、同社のコミュニケーション戦略について聞いた。

最大化すべきはお客さまの「共感」“エモ消費”の時代の広告戦略

2023年12月に創立90周年を迎えた日産自動車。創業以来の「他のやらぬことを、やる」という精神のもと、クルマと技術の進化に挑戦を続けてきた。現在、注力しているのは電動化技術と運転支援技術の2軸で「技術の日産」として、ブランド発信に力を入れている。

同社の日本マーケティング本部でメディア戦略と戦略PRを担当する松村眞依子氏は「私たちが掲げるのは、『技術の日産が、人生を面白くする。』というメッセージ。すべての開発者やマーケター、現場のディーラーもこれを意識して日々活動しています」と話す。

個々の車種ブランドのマーケティングだけでなく、企業としての姿勢を示すコミュニケーションも重視する同社。その戦略の背景には消費者の変化に対応する同社のコミュニケーション戦略がある。

「クルマに求められる価値は、かつての機能性やステイタスシンボルとしての役割だけでなく、モノから派生する体験価値に移り変わってきました。さらに2010年代に入ると、企業の理念や姿勢への共感など精神的な満足感が重視される“エモ消費”の時代に...

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