この10年、現場で挑戦を続けてきた35人の実務家の皆さんが考える広報の仕事の醍醐味とは? 企業はもちろん、自治体や大学まで、あらゆる場面で広報の力を実感したというエピソードも満載です。未来への提言、読者へのメッセージもいただきました。
グーグル 広報部 部長 河野あや子(こうの・あやこ)2000年に大学を卒業後、ジェイティービーに入社し、出版事業局にて海外ガイドブックの編集を担当した後、業界紙記者、日産自動車広報部勤務などを経て2010年グーグル入社。2015年より現職。 |
Q1:広報の仕事における「座右の銘」/その理由を教えてください。
A1:思ったり感じたりした者の勝ちだ。/多情多感、という感覚を大事にしたいので。元ネタは作家・鷺沢萠さんの著作『愛してる』の中の一節です。
Q2:これまでのキャリアのなかで、最も広報の力を実感したエピソード、仕事の醍醐味や面白さ、やりがいを感じた経験を教えてください。
A2:イベントをやり遂げて成功した時も嬉しいですが、無事に一日を終えられたことに心からホッとする時もあります。真逆なようでいて、いずれも充実感を得る瞬間です。個人的には、広報の仕事の醍醐味は出会いにあります。人、メディア、新しい製品やサービス、まだ語られぬストーリーとの出会い。それらをコミュニケーションの力でつなげて化学反応を起こせたときは嬉しいですね。
Q3:この先10年の間に、広報の仕事に求められるスキルを教えてください。(3つまで)
A3:(1)体力(2)共感力(3)判断力
Q4:過去10年の「広報」の役割の変化。これからの企業・社会における「広報」の意義や役割とは?
A4:パブリックリレーションズの意義や役割はあまり変わらないんじゃないかと思います、今も昔もこれからも。時代に合わせて関わる人(メディア、顧客、社員など)や言葉、ツールなどは変わるので、変化に備えて柔軟に対応できればいいですね。
Q5:「広報会議」読者、これからのPR・広報の仕事を担う皆さんへメッセージをお願いします。
A5:検索をはじめとした情報・ニュース収集、スケジュール管理、動画投稿サイト……広報活動全般に役立つグーグルの製品がたくさんありますので、ぜひご活用ください。