
アリババグループが6月18日、越境Eコマース(EC)「Tモール・グローバル」で実施したセール「618商戦」の海外ブランド売り上げランキングで、日本が1位を獲得した。次いでアメリカ、韓国、オーストラリア、ドイツとなった。
日本ブランドの売上高は昨年比で、花王(「キュレル」)が245%増、小林製薬が192%増、任天堂が182%増となった。人気商品は任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」、ドクターシーラボの美容液、SK-IIの化粧水、ヤーマンの美顔器など。「618商戦」はアリババのEC事業の「タオバオ」「Tモール」などで開催したセール企画。全体では20万以上のブランドと店舗がキャンペーンに参画し、そのうち110以上のブランドが取引高1億元(約15億6275万円)を突破した。
中国国内の都市別の取引高ランキングでは、主要都市である上海、北京、広州、深セン、杭州、成都、重慶、蘇州、武漢、南京が上位10都市。一方、取引高の増加率ランキングでは、新興地域が上位10都市を占めた。「618商戦」で発売された150万以上の新商品のうち、48%以上の商品は主要都市以外の消費者が購入したという。
可処分所得の増加によって、新興地域の消費者の購買力は伸び続けている。地方小規模都市や、農村部などの購買者数と購買金額ともに昨年同期比200%となった。「Tモール・グローバル」では、地方小規模都市の消費者による輸入商品の取引高が昨年同期比253%だった。