
中古ブランド品流通大手のコメ兵は4月25日~5月26日の約1カ月、古着のデニム商品を500点揃えたポップアップストア(期間限定店)「THE DENIM(ザ・デニム)」をオープンした。会場は「KOMEHYO名古屋本店」(名古屋市)
デニムは、KOMEHYO全店で月に1000点以上流通する人気カテゴリー。また、一般的にデニムのトレンドは短い傾向にあり、買っても着られなくなってしまうことをおそれて、購入をためらう人が少なくないという。しかし、定価よりも安く購入できる古着のデニムであれば、新しいデニムを気軽に取り入れられる機会になる。
KOMEHYOの衣料品における主な購買層は40歳代。しかし店前の通行量調査では7割が30歳代以下だった。若い世代の店舗前通行客にも興味を持ってもらうことも狙いのひとつだ。
「KOMEHYOを利用したことのない方にもご来店いただくきっかけになればと、ポップアップストアをオープンした」(コメ兵店舗統括部の梅田和志氏)
通行時に目に留まるよう、店内の什器を白で統一し、デニムの青色が映えるようにしたり、家族連れで楽しめるよう幅広いサイズを取りそろえたりといった工夫も。来店客からは「初めて来店したけれど、おしゃれなお店なんだね」「KOMEHYOが洋服を取り扱っているのは知らなかった」といった声があがった。
「ファッションを軸に、KOMEHYOに接点のなかった人とつながれた」と梅田氏は手ごたえを話す。
コメ兵は今後も商品の豊富さと品質の高さを生かし、さまざまな商品軸で編集型のイベントを開催する予定。