
花王は4月22日、AI(人工知能)技術を用いて、顔写真から似合う髪型や髪色を判定する「Style Change」を、ヘアスタイリングブランド「リーゼ」のWebサイトで公開した。開始から1週間のアクセス数は約6万回。花王の情報システム部門ESM部・菅原英氏は「想定以上の反応。ソーシャルメディアでも好意的な意見が集まっています」と話す。
自分の顔の写真を撮って送信すると、顔立ちなどから「知的上品レディ」「愛されガーリー」など4タイプのうちどれに該当するかを判断。それぞれのタイプごとに、髪型や髪色を提案する。
公開時点では、髪を下ろしたスタイル30種類を用意した。今後は髪を上げたアップスタイルも加える予定。
「Style Change」開始の背景には、ヘアスタイリング剤の使用率の低下がある。
「近年はナチュラル志向の高まりなどの影響で、落ち着いた髪型や髪色が主流となってきました。今回は髪色や髪型を変えて新しい自分に出会える楽しさを手軽に体感してもらうというねらいがあります」(菅原氏)
「リーゼ」は4月20日に、ロゴや香り、パッケージデザインなどをリニューアル。さらに「アイロン用」「ドライヤー用」などと、用途別に合わせラインナップを再編成した。