即席みそ汁の市場を開拓 定番の味を守り続けた永谷園「あさげ」の50年
高度経済成長期を経た1970年代、女性の社会進出に伴い、主婦の家事負担が増えつつある中で既に登場していた即席みそ汁。手ごろで便利なものとして一部利用されていたが、手づくりのみそ汁とは程遠いもの。そこで永谷園は“家庭のみそ汁と遜色ない上質な味わい”の実現をとことん追求した。
高度経済成長期を経た1970年代、女性の社会進出に伴い、主婦の家事負担が増えつつある中で既に登場していた即席みそ汁。手ごろで便利なものとして一部利用されていたが、手づくりのみそ汁とは程遠いもの。そこで永谷園は“家庭のみそ汁と遜色ない上質な味わい”の実現をとことん追求した。
1973年に発売した明治のヨーグルトブランド「明治ブルガリアヨーグルト」は、2023年で50周年を迎えた。無糖タイプのプレーンヨーグルトとして日本で初めて発売された。誕生の背景は、1970年に開催された大阪万博のブルガリア館で、同社の社員がプレーンヨーグルトを試食したことがきっかけだ。
カルビーのポテトチップスブランド「堅あげポテト」は2023年に1993年の発売から30周年を迎えた。カルビーは1975年にポテトチップスを初めて発売して以来、高校生や大学生をメインターゲットに商品を展開してきた。
1992年に誕生したサントリー食品インターナショナルの「BOSS」は、2022年に30周年を迎えた。BOSS」が開発される以前、同社では「WEST」という缶コーヒーブランドを展開。しかし、売上は伸び悩んでいたという。コーヒー飲料市場でもシェアを獲得するため、「WEST」の後継商品として同社が、開発部門や宣伝部門など、全社で一丸となり生み出したブランドが「BOSS」であった。
サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」が今年で発売から20周年を迎えた。2003年の発売当時はデフレ真っ只中で、厳しい経済状況に置かれながらも、「普段は財布の紐は締めつつ、特別な時の出費は厭わない」という二極化した消費者マインドが存在していた。
1993年に販売を開始したアサヒ飲料の「十六茶」は今年で30周年を迎えた。ハトムギ、ハブ茶、柿の葉、ナツメなど16の素材をブレンドした「十六茶」は、東洋健康思想の「六臓六腑四味覚」の考えがもとになっている。
ロッテの「ブラックブラックガム」は1983年の誕生から今年で40周年を迎えた。ちょっとしたお口直しやリフレッシュに、コンパクトで持ち歩きやすくいつでもどこでも手軽に食べられるガム。「ブラックブラックガム」が発売される以前のガム市場は風船ガム、チューインガムなど子ども向けのお菓子とお口のエチケットとしてのミントガムが主流だった。
1978年に誕生した「たべっ子どうぶつ」は今年で45周年を迎えた。ギンビスの前身となる宮本製菓は1930年に和洋菓子製造卸として創業すると、工場を創設し、本格的に生産体制を整えていった。
1973年に日本に上陸し、今年で国内での発売50周年を迎えた「キットカット」。元々は1935年にイギリスで誕生。イギリスのヨークにある菓子会社ロントリー社が工場で働く労働者の昼食や休憩時に手軽にエネルギー補給できるチョコレート菓子として開発したものだ。
森永乳業のチルドカップコーヒーブランド「マウントレーニア」は、1993年の誕生から今年で30周年を迎えた。1990年代初頭に北米西海岸のシアトルを中心に流行していた、スチームミルクとエスプレッソコーヒーをブレンドした「カフェラテ」に着想を得たというマウントレーニア。