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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

どうぶつキャラが3世代に親しまれて45年 他社とのコラボが増え、人気が再燃

ギンビス たべっ子どうぶつ

(左)1978(右)2023

1978年に誕生した「たべっ子どうぶつ」は今年で45周年を迎えた。ギンビスの前身となる宮本製菓は1930年に和洋菓子製造卸として創業すると、工場を創設し、本格的に生産体制を整えていった。

1974年には「『銀座』で一番おいしい『ビスケット』をつくろう」と社名を「銀座のビスケット」を略した「ギンビス」に変更。ビスケットやクッキーを主軸に商品を展開。同社の代表的な商品「アスパラガスビスケット」や「たべっ子どうぶつ」「しみチョココーン」を開発、発売し今日に至る。

46種類の動物を型取り、それぞれの動物名を英語表記した知育的な要素を盛り込んだ「たべっ子どうぶつ」。子どもが食べやすい程よいサイズ、サクサクとした食感とバターのほんのりとした甘さが人気の理由。卵不使用でカルシウムが配合されており健康にも配慮し幅広い世代に親しまれてきた。

「たべっ子どうぶつ」には前身となる「動物四十七士」という商品があった。厚焼きタイプの47種類の動物型ビスケットで、当時としては珍しい形状のお菓子として注目される。より親しみやすいように開発された「たべっ子どうぶつ」は、親子のコミュニケーションビスケットをコンセプトに「学びながら、美味しく食べてもらいたい」という思いを込めて発売した。

広告宣伝よりも、商品を通じたコミュニケーションを重視している同社は、近年では他社からコラボレーションのオファーが増え、さらに認知度を拡大。人気のカプセルトイの販売など、食べるだけではない楽しみを提供している。

「国際性(Internationl)」「独自性(Independent)」「教育性(Instructive)」の「3つのI」と呼ばれる経営方針のもと、お菓子を開発・製造するギンビスは、これからも期待を超える、わくわくするお菓子を提供し続けていく。

視点01 商品・ラインアップ
安心・安全な素材で変わらぬ味があらゆる世代に支持されて45年

発売から45年の間、変わらない味と形であらゆる世代から親しまれている「たべっ子どうぶつ」。商品名にある「たべっ子」は“よく食べる子ども”を意味している。

バター味を基調とし、カルシウムやDHA、食物繊維を加えて子どもの健やかな成長に配慮した定番商品に加え、現在は期間限定も含めた多彩なラインアップを展開。フレーバーには定番のバター味に加えていちご味や抹茶、ココナッツミルク味や、チョコレートでコーティングした「チョコビスケット」が登場した。

2007年には、チョコレートをしみ込ませる「含浸製法」をもとに、新たなシリーズとして「たべっ子水族館」が登場。チョコレートが生地の中までしみ込むため、生地の食感とチョコの口溶けが同時に口の中に広がるという、新たな食感が味わえる。2016年には...

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