「これからの企業と生活者のコミュニケーションを変えるのは誰だ?」――宣伝会議 創業60周年の節目の号である本号では、メディア、テクノロジー、地域など、さまざまな切り口で、コミュニケーションの新しい可能性を拓いている40名あまりのクリエイターの活動を紹介します。なぜ、あなたはその活動に取り組むのですか? 自身の活動を通じて実現しようとしていることは何ですか? それによって企業のコミュニケーションはどう変わり、あるいは私たちの未来がどうワクワクするものに変わっていくのでしょうか?――これからのコミュニケーションを考えることは、これからの広告の形を考えることにほかなりません。彼らが語る言葉の中に、次なる広告の発想の刺激やさまざまなヒントが見つかるのではないでしょうか。あるいは、新しいコミュニケーションにチャレンジしたいときのパートナーとして、力強い味方になってくれるかもしれません。
01 「WORK WORK SHOP」の店舗予定地にて。左から、伊藤忠ファッションシステムの佐藤香澄さん、プロダクトデザイナーの酒井俊彦さん、SOMA DESIGN廣川玉枝さん、所長の川島蓉子さん、SOMA DESIGN福井武さん、建築家田根剛さん、ジャーナリストの林信行さん。
10年くらい先のライフスタイルを研究する
100年先のはるかな未来ではなく、10年くらい先の“今日という日常の延長線上”にある未来について考えたい――ジャーナリストの川島蓉子さんが昨年立ち上げた「ifs 未来研究所(未来研)」は、プロダクトやファッション、建築などさまざまなジャンルのクリエイターが集まり、ジャンル横断的にこれからの暮らしについて研究活動を行ったり、企業やブランドの未来を一緒に設計していく場所だ。