「これからの企業と生活者のコミュニケーションを変えるのは誰だ?」――宣伝会議 創業60周年の節目の号である本号では、メディア、テクノロジー、地域など、さまざまな切り口で、コミュニケーションの新しい可能性を拓いている40名あまりのクリエイターの活動を紹介します。なぜ、あなたはその活動に取り組むのですか? 自身の活動を通じて実現しようとしていることは何ですか? それによって企業のコミュニケーションはどう変わり、あるいは私たちの未来がどうワクワクするものに変わっていくのでしょうか?―― これからのコミュニケーションを考えることは、これからの広告の形を考えることにほかなりません。彼らが語る言葉の中に、次なる広告の発想の刺激やさまざまなヒントが見つかるのではないでしょうか。あるいは、新しいコミュニケーションにチャレンジしたいときのパートナーとして、力強い味方になってくれるかもしれません。

Photo : yuri takada (amanagroup) for BRAIN
SEKAI NO OWARI
2010年突如音楽シーンに現れた4人組バンド。同年4月1stアルバム「EARTH」をリリース後、11年8月にTOY'S FACTORYよりメジャーデビュー。写真左から、DJ LOVE(DJ)、Saori(ステージ演出、ピアノ)、Nakajin(リーダー、サウンドプロデュース、ギター)、Fukase(ボーカル)。
「セカオワ」の止まらない快進撃 広告界でも注目度急上昇
「セカオワ」ことSEKAI NO OWARIが快進撃を続けている。「JR SKISKI」キャンペーンやNTTぷららのCMソングへの起用、ロート製薬「OXY」のイメージキャラクター起用、『めざましテレビ』のオープニングの楽曲提供など引く手あまた。広告界での注目度は上昇の一途だ。
デビューは2010年。若者から火がつき、いまでは子どもから大人まで幅広い世代に支持される。昨年は富士急ハイランドでセルフプロデュースの初野外ワンマンフェスティバル「炎と森のカーニバル」を3日間開催し、6万人を動員した。
その特徴は強い独自の世界観の発信と徹底的なエンタメ志向にある。「炎と森のカーニバル」では約5億円の総工費をかけ、高さ30メートルの巨大な木のセットを出現させた。それ以前にも、メンバー4人それぞれを模したロボットを作って登場させたこともある。その背景には、「1人でも多くの人に知ってもらい、曲を届けるためにエンタメが必要」という考え方がある。