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これからの60年をつくる コミュニケーションの革命児たち

編集×小商い=古いシステムのアップデート

草彅洋平(東京ピストル)

「これからの企業と生活者のコミュニケーションを変えるのは誰だ?」――宣伝会議 創業60周年の節目の号である本号では、メディア、テクノロジー、地域など、さまざまな切り口で、コミュニケーションの新しい可能性を拓いている40名あまりのクリエイターの活動を紹介します。なぜ、あなたはその活動に取り組むのですか? 自身の活動を通じて実現しようとしていることは何ですか? それによって企業のコミュニケーションはどう変わり、あるいは私たちの未来がどうワクワクするものに変わっていくのでしょうか?――これからのコミュニケーションを考えることは、これからの広告の形を考えることにほかなりません。彼らが語る言葉の中に、次なる広告の発想の刺激やさまざまなヒントが見つかるのではないでしょうか。あるいは、新しいコミュニケーションにチャレンジしたいときのパートナーとして、力強い味方になってくれるかもしれません。

草彅洋平(くさなぎ・ようへい)
東京ピストル代表取締役社長として、編集を軸にデザインディレクション、プロモーション、コンサルティング等幅広い業務をこなす。代表作にももいろクローバーZ の初の公式ツアーパンフレット(2012)の編集長、日本近代文学館内の文学カフェ「BUNDAN」(2012)、グラノーラ専門店「GANORI」(2013)のプロデュース&運営など。

世の中を少しずつアップデートする

東京ピストルの代表であり編集者の草彅洋平さんは、書籍の編集はもちろんのこと、デザインやイベントの企画まで手がける。12年には日本近代文学館内にブックカフェ「BUNDAN」を、13年には東京・代々木上原にグラノーラ屋をオープン。拡大し続ける自身の活動を、草彅さんは「世の中を改変していく作業」だと表現する。「不便だとか、嫌だなと感じる現代に合っていないものを、僕なりに少しずつ変えていきたいんです」。BUNDANは、店内に約2 万冊の書籍を有し、名作文学にちなんだメニューが提供される。「いまの文学の世界は古い体制を守ろうとするばかりで面白くないから、僕なりに本とのつき合い方をアップデートする活動の延長として、BUNDANがあるんです」。

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デザイン×アクティビティ=機能する空間
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編集×小商い=古いシステムのアップデート(この記事です)
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