米企業大注目の『ザルファ世代』(Z+アルファ)とは?
各世代の定義は異なる場合もあるが、Z世代は大体1995年前後から2010年頃までに生まれた世代。それに続くアルファ世代は、2010年前後から2025年までに生まれた世代を指す。その2つの世代を合わせた言葉「ザルファ(Z+アルファ)」が、2022年後半からマーケティング業界で頻繁に使われるようになった。近い将来彼らは米市場の中心となり、社会を大きく動かす存在になるといわれ、米企業は彼らの心を掴む機会を狙っている。
先進企業の最新事例を現地から松本泰輔氏がレポートします。
各世代の定義は異なる場合もあるが、Z世代は大体1995年前後から2010年頃までに生まれた世代。それに続くアルファ世代は、2010年前後から2025年までに生まれた世代を指す。その2つの世代を合わせた言葉「ザルファ(Z+アルファ)」が、2022年後半からマーケティング業界で頻繁に使われるようになった。近い将来彼らは米市場の中心となり、社会を大きく動かす存在になるといわれ、米企業は彼らの心を掴む機会を狙っている。
本誌2023年5月号では「AI画像生成ツールによるブランドコラボ」について紹介したが、本号では様々な用途でAIをマーケティングに活用する企業についてまとめた。
2023年に入ってからTikTokでは米国のZ世代を中心に「『De-influencing』と呼ばれる投稿が殺到し、社会現象となっている」と大手メディアが報じている。社会現象となっているキーワード「De-influencing」の由来は動詞の前に接頭語Deを付けると「~を解除する・~から離れる」と単語が逆の意味になることだ。
複数企業によるブランド・コラボレーションが、ここ数年盛んになっている。従来はブランド融合に時間がかかっていたが、高度なAI画像生成AIツールの登場により、瞬時にコラボを実現する手法が今、アメリカで話題となっている。
「みんながCMを見る日」として有名なNFLスーパーボウルが2月12日に開催された。今年の30秒CM平均単価は700万ドル(約9.23億円)と、昨年の650万ドルから7.7%増となった。過去3年間続く経済不況のなか、今年は自動車業界や旅行業界などから複数のスーパーボウル常連企業が撤退。しかし限られた予算で、何とかスーパーボウル祭りに便乗しようと工夫する企業も少なくない。
アメリカでは新年を迎えるとNew Year’s Resolutionという「アメリカ版・新年の抱負」のようなものが世間を賑わす。その結果、何か新しいことを始めさせようとする広告が、年初に溢れることになる。
全米小売業協会(National Retail Federation)は2022年11月3日、「2022年アメリカ年末(11/1~12/31)消費は前年対比6~8%増の9,426億ドルから9,604億ドル(129~131兆円)と予測する」と発表した。同13.5%増を記録した2021年11~12月消費と比べてやや控えめな予測は、2022年前半から続く燃料費や食費などの高騰によるインフレが影響を及ぼしているとみられる。NRF代表のマシュー・シェイ氏は「消費者はディスカウント商品やクーポン券を探している」と述べ、厳しい年末商戦の行方を示唆した。
アメリカでは9月15日から10月15日まで「ヒスパニック・ヘリテージ月間」として、各地で様々な催しが行われる。2020年米国勢調査によるとヒスパニック・ラテン系米国人の割合は全体の18.7%で、前回(2010年)の16.3%から増加。
新型コロナウイルス感染拡大により、大きく影響を受けたのが、大人数が集まり、感染拡大の危険性が高い結婚式。調査会社Statistaによると、米国内の結婚式はコロナ前年の2019年の202万件から2020年168万件へと減少。そして2021年に193万件とやや回復したあと、2022年は250〜260万件と結婚ブームの年になると予想されている。そんな中、結婚式を取り巻く状況にある変化が生まれているという。
6月に過去41年間で最高インフレ率9.1%を記録したアメリカだが毎年、調査を行っているデロイト・トウシュ・トーマツは「2022年Back to School(BTS)市場は前年対比8%増になる」と予測した。ガソリンや食料の高騰などで米国民の財布の紐が堅くなっている状況下で、米国の各企業はどのような施策を行ったのだろうか。