アメリカでは9月15日から10月15日まで「ヒスパニック・ヘリテージ月間」として、各地で様々な催しが行われる。2020年米国勢調査によるとヒスパニック・ラテン系米国人の割合は全体の18.7%で、前回(2010年)の16.3%から増加。ヒスパニック系人口トップ3州のカリフォルニア、テキサス、フロリダの合計は3,000万人を超え、社会的・経済的な影響力もますます大きくなっている。そして各企業もヒスパニック系住民や文化を称賛し、彼らをターゲットにマーケティングを強化する期間となっている。
米国老舗百貨店のメイシーズ キューバ系アーティストとコラボレーション
米国の老舗百貨店メイシーズはヒスパニック市場に強い影響力を持つ複数のセレブリティーとタッグを組み、大規模なキャンペーンを開催した。売上金の一部はHispanic Federationや、CREAR Futurosなどのその他の非営利団体へ寄付され、ヒスパニック系貧困層への教育・福祉などに使われる予定。Hispanic Feredationの会長フランキー・ミランダ氏は「メイシーズとのパートナーシップで、ヒスパニック・コミュニティへの寄付金を集めることができ、嬉しく思う」と述べた。
さらにキューバ出身のシンガー・ソングライターYotuel RomeroとデザイナーTony Mendozaが手掛けたオリジナルTシャツとフッドパーカーを、キューバ出身者創設のECのCubavera.comと共同で独占販売。メイシーズ・ファッション部門シニアディレクター、マシュー・シーブラ氏は「Yotuel、Tony、Cubaveraとの共同作業によるコレクションは、ヒスパニック系の文化(中略)を顧客に紹介する絶好の機会です」と述べた。
メキシコ系米国人のアドエイジ誌カティア・ロザーノ記者は「才能あるラテン系アーティストとのコラボは、ヒスパニック文化への理解を表すため、有効なマーケティング手段のひとつ」と解説している。
(1)メイシーズ
ディスカウントストア事業のターゲット ラティーノ・デザイナーズブランド6社と提携販売
ディスカウントストアを展開するターゲットは、ヒスパニック系デザイナーズブランド6社と提携し、販売した。キャンペーンタイトルは“Más Que (more than) a month”で「ひと月だけでなく、年間で愛される商品を」の意味が込められている。アパレルブランドJZDを...