各チャネルを活用した体験を起点に 顧客が自ら動くカスタマーシフトとは何か
今回の特集では、顧客を呼び込む流れをつくるためにはどうすればいいか、そのために何をすればいいかについて考えていきたい。各企業のケーススタディを眺める前に、本稿で、そのガイドラインを引こう。
顧客を売り場へ呼び込む流れをつくるには─これはプロモーションにまつわる永遠の課題だ。それも、自然で自発的な顧客の流れであれば、なおよい。これを今回の特集では「顧客(カスタマー)シフト」と位置づけたい。消費者が価値を見出すのは購入ではなく、商品の使用・消費。だからこそ商品体験がニーズを顕在化する。「買おう!」と決めるのに必要な情報を伝え、顧客との関係を深める場としてのチャネル活用について特集する。
今回の特集では、顧客を呼び込む流れをつくるためにはどうすればいいか、そのために何をすればいいかについて考えていきたい。各企業のケーススタディを眺める前に、本稿で、そのガイドラインを引こう。
オリエンタルランド(千葉・浦安)が配信するスマートフォン向けアプリ「東京ディズニーリゾート(TDR)・アプリ」には、TDRで販売するグッズを退園後にもアプリ上で購入できるサービスがある。レジの待ち時間や手荷物を減らし、TDRの体験価値を高める。ひいてはリピート意向を高める狙いも伺える。
店でありながら販売を主目的としないショールーミング用店舗。その出店意図は企業によってさまざまだ。店を広告塔としたり、気軽に商品の感触を確かめる場としたり。国内ではまだまだ実例の少ない常設ショールーミング用店舗の事例を紹介する。
店でありながら販売を主目的としないショールーミング用店舗。その出店意図は企業によってさまざまだ。店を広告塔としたり、気軽に商品の感触を確かめる場としたり。国内ではまだまだ実例の少ない常設ショールーミング用店舗の事例を紹介する。
余った食品をどうするか、小売店や料理店は頭を悩ませるところだ。捨てるのにも費用がかかる。そこで、IT企業のSHIFFT(東京・豊島)は余った食品を店まで取りに来る消費者を、オンライン上で募集する定額会員サービス「Reduce GO(リデュースゴー)」を展開。集まったお金の一部を店に分配し、余剰食品を現金化する。
サッポロビールが一般に流通していないビールを飲めるイベントを開催している。Webを通じて消費者などから集めた企画を採用し、毎月小ロットで製造。飲食店が試飲イベントを開催し、ビールを同好の士と楽しむ機会を提供する。
三越伊勢丹ホールディングスは今年6月21日、定期宅配型のEコマースサイト「ISETAN DOOR(イセタン ドア)」を開いた。顧客との接点を増やし、将来的な顧客拡大につなげたい考え。実店舗とEコマースが連動した新たなサービスの展開も視野に入れる。
ことし6月に「Shop Now」機能が追加されて以降、加速するブランドのInstagram活用。販売側にとっての利点は自明だが、ではユーザーにとってInstagramで購入できることの何が魅力なのか。「ネット文化ヲタク」のりょかち氏が「実際のところ」を解説する。
自分の代わりに店に行き、ネットカタログで指定した商品を自宅に届けてくれる─そんな「買物代行コンシェルジュサービス」がある。提供しているのはhonestbee(オネストビー、東京・江東)。スタートは昨年7月だが、オンラインに販路を持った結果、すでに売上高を伸びているケースがあるようだ。
ひと昔前ならタクシーを利用したいときは、大通りに出てタクシーを捕まえるか、営業所に電話をかけて配車してもらうかだった。しかしいまやタクシーはスマートフォンでも呼べる。タクシー配車アプリ大手のJapanTaxi(東京・千代田)は、それをさらに進化させ、市場拡大を図ろうとしている。