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デジタル時代に顧客とつながる顧客シフト戦略

従来の販売チャネルの「負」を解消し、「運命の出会い」を叶えるInstagram

りょかち氏

ことし6月に「Shop Now」機能が追加されて以降、加速するブランドのInstagram活用。販売側にとっての利点は自明だが、ではユーザーにとってInstagramで購入できることの何が魅力なのか。「ネット文化ヲタク」のりょかち氏が「実際のところ」を解説する。

InstagramがECサイトよりも優れている理由

ここ1年ほどで、「Instagram」上のインフルエンサー(消費者への影響力を持つ人)を活用したプロモーションが定着したように感じる。その手法は日進月歩で、最近では、インフルエンサー自身がプロデュースしたブランドも多く存在する。こうしたブランドでは、自社のInstagramで商品を売るのが流行りだ。

思うに、ネットを使いこなす女の子たちにとってInstagramでの買い物には、ほかと比べて圧倒的に嬉しいユーザー体験がある。私もアパレルとコスメに関してはInstagramで購入することが増えたが、その購入体験はとても快適だ。

Instagramでの買い物は、従来のECとどう違うのか。ECサイトについて22歳の妹と話していると、ECが抱える「負」の側面は、ECでの売り方が進化したいまでも、以前とあまり変わらないように思えた。

「ネットでの買い物って、サイズも着こなしもわからないから買いにくい。コスメだと色味もわかりにくいし」

こうしたECの「負」を解決するもののひとつが、ブランドのスタッフがInstagram上で行うライブ動画配信だ。アパレルの場合なら、スタッフが商品を着てみせるなどして、リアルな丈感やサイズ感を伝えることが多い。私がよく見る低身長の女性向けブランド「COHINA(コヒナ)」でも、ターゲットと同じくらいの身長のスタッフが着用してくれるので、自分が着たときの姿を想像しやすい。

視聴しているユーザーが「袖のフンワリ感をもっと見せてください」「背中側のデザインが見たいです」など、コメントをすることで、リアルタイムに質問ができるのも特徴だ。

このように、スマートフォンで商品のリアルな情報を得られる便利さに加えて、そこには全くウソが感じられないのもポイント。小さな頃から広告バナーに慣れている私たちは"広告的な訴求"に敏感で、いつでも情報に対して疑いの目を向けている。

スタッフがライブ動画で商品を試す光景や、質問になんでも答えてくれる姿はとてもリアルだ …

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