「TSUBAKI」や「uno」「シーブリーズ」などを展開するファイントゥデイでは、リテールメディアの活用を2017年から進めている。国内でリテールメディアという言葉が盛り上がり始めたのがコロナ禍だったことを考えると、比較的早い段階から広告出稿を開始していることになる。なぜ、同社はリテールメディアの活用を続けるのか。メディアとして感じる価値と、社内での統率の取り方を聞いた。
同社で日本国内のマーケティングを統括しているヴァイスプレジデントの益川竜介氏は、最初にリテールメディアに出稿したきっかけは「顧客との接点不足」だったという。チラシの効果がだんだんと薄れるなかで、生活者が購買を検討するうえで、チラシの代わりになり得るメディアを求めていた。
「当社がリテールメディアに感じた価値は“接点”です。店頭であれ、アプリであれ、流通が持っているお客さまとの接点に可能性を見出しリテールメディアの活用を始めました。流通が持つお客さまにアプローチしようと思ったら、これまではチラシやPOP、店内放送といったアナログなものはありましたが、オンライン・オフライン問わず売り場に入り込んで配信できる広告メディアは存在していなかったですよね。…
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