販売促進の専門メディア

           

リテールメディア 理想と現実

リテールメディア 「認知獲得」と「販促」の両方使える特性が混乱を招く?

益川竜介氏(ファイントゥデイ)

「TSUBAKI」や「uno」「シーブリーズ」などを展開するファイントゥデイでは、リテールメディアの活用を2017年から進めている。国内でリテールメディアという言葉が盛り上がり始めたのがコロナ禍だったことを考えると、比較的早い段階から広告出稿を開始していることになる。なぜ、同社はリテールメディアの活用を続けるのか。メディアとして感じる価値と、社内での統率の取り方を聞いた。

ファイントゥデイ
日本事業本部 ブランドマーケティング部 ヴァイスプレジデント
益川竜介氏

同社で日本国内のマーケティングを統括しているヴァイスプレジデントの益川竜介氏は、最初にリテールメディアに出稿したきっかけは「顧客との接点不足」だったという。チラシの効果がだんだんと薄れるなかで、生活者が購買を検討するうえで、チラシの代わりになり得るメディアを求めていた。

「当社がリテールメディアに感じた価値は“接点”です。店頭であれ、アプリであれ、流通が持っているお客さまとの接点に可能性を見出しリテールメディアの活用を始めました。流通が持つお客さまにアプローチしようと思ったら、これまではチラシやPOP、店内放送といったアナログなものはありましたが、オンライン・オフライン問わず売り場に入り込んで配信できる広告メディアは存在していなかったですよね。…

あと81%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

リテールメディア 理想と現実 の記事一覧

EC上の広告がデジタル広告全体の成長率を上回る リテールメディアの定義を変更し、市場予測を再推計
アプリで戦うセブン、リテールメディア案件数は5倍増も広告枠の拡張に課題
ファミマのリテールメディア 前年度比200% 残る課題はサイネージの効果測定
「データ×売り場」で勝負 ドンキのリテールメディア戦略と課題
なぜリテールメディアに紙媒体? ヨーカ堂は「コンテンツ編集力」で差別化図る
複数小売店を横断するプラットフォーム化が必要だ 流通にも期待される組織体制・目標設定の見直し
小売主語になっていないか 必要なのは、企業を「横断して」出稿できる使いやすさ
リテールメディア 「認知獲得」と「販促」の両方使える特性が混乱を招く?(この記事です)
真の「リテールメディア元年」到来はまだ先か? 特集から見えた、小売とメーカーそれぞれの想い
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する