宣伝会議は2020年11月10日、11日にANAインターコンチネンタルホテル東京にて「宣伝会議サミット2020」を開催した。今回のテーマは「Move on to the Next Stage」。業種・業態を問わず第一線で活躍するマーケターや広告責任者が一堂に会し、先行きが見えない時代に未来を切り拓くための広告・マーケティングのあり方を議論した。プレゼンテーションやパネルディスカッションなど、2日間で計51のセッションが行われたが、そのなかでも主要11セッションをレポートする。
COMPANY 06 デジタルガレージ マーケティングテクノロジーカンパニー
デジタルガレージは2020年8月、ヘアサロンに特化したサイネージメディア「サキザキテルコ」をローンチ、DOOH市場に参入した。本講演では、デジタルガレージ マーケティングテクノロジーカンパニーの諸石真吾氏と「サキザキテルコ」を活用する花王の廣澤祐氏が登壇。「サキザキテルコ」の可能性をテーマに講演を行った。
講演ではまずDOOH広告市場の概況に触れながら、ヘアサロンという特殊な環境下で可能な長尺動画訴求やサンプリングなどのコミュニケーション手法、また花王の事例を紹介した。
「サキザキテルコ」は現在、全国主要都市のヘアサロンで展開している。諸石氏はヘアサロンに注目した理由について①女性の86%が利用していること。②美容室の平均滞在時間を考慮すると、長尺の動画による訴求効果が期待できること。③動画広告をきっかけに美容師との会話につなげ、より広告効果を強化できることなどを挙げた。同社の提供する「サキザキテルコ」は、美容やファッションに関するコンテンツのほか、動画広告も流し、コンテンツと広告が交互に流れる仕様になっている。
乾燥性敏感肌用の化粧品キュレルの広告を「サキザキテルコ」で配信している花王の廣澤氏は、利用を通してミドルファネルへのアプローチに期待を寄せている。
「テレビCMであれば時間的制約があり、伝えるメッセージは限られていますが、ヘアサロンであれば、長尺の動画でもしっかり届けることができます。そういう意味でヘアサロンは今までになかった顧客接点です。例えば肌荒れという言葉はネガティブな印象がありますが、ヘアサロンであれば『美しくなりたい』というお客さまのモードに合わせた提案もできると思います。大事なのは、場とコンテンツがセットとなった時に、お客さまの小さなニーズの文脈をいかに大きくできるかだと思います」と述べた。

デジタルガレージ マーケティングテクノロジーカンパニー
パフォーマンスマーケティング本部
OOH推進部
部長
諸石真吾氏

花王
DX戦略推進センター
DXデザイン部 戦略企画室
廣澤 祐氏

お問い合わせ
株式会社デジタルガレージ マーケティングテクノロジーカンパニー
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコDGビル 16階
E-MAIL:info@sakizakiteruko.jp
URL:https://sakizakiteruko.jp/
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