TVISION INSIGHTSが昨年新たにリリースした「Telescope」。誰が見ているのか(個人特定)、どのように見ているのか(視聴態勢)を数値化した「アテンションデータ」を、いかにシンプルに比較できるかにこだわったという。同社の郡谷康士氏に話を聞いた。
「とにかくシンプルに」誰もがデータを扱える時代へ
人体認識技術を搭載したセンサーをテレビの上部に設置し、テレビの前にいる複数の視聴者の視線を1秒ごとに測定した「アテンションデータ」を提供するTVISION INSIGHTS。同社は2020年11月、テレビCMにおけるブランドのポジションを簡単にトラッキングできるツール「Telescope」の提供を開始した。これまで多くの企業と分析・活用を進めていくなかで生まれた同ツールは、できる限りシンプルに、分かりやすい設計にしたという。
「デジタル広告の分析を行うダッシュボートは多数ありますが、テレビデータに接するためのツールは非常に少ない。そのなかで皆さんのニーズは“自分たちのブランドがちゃんと見られているのか。また、競合や業界内での自社のポジショニングをクイックに見たい”というものでした」(代表取締役・郡谷氏)。
「Telescope」の特徴は、テレビCM出稿量とそのアテンションデータを、自社ブランドはもちろん、競合や商品カテゴリでも直感的に把握、比較できること。それも過去からの推移含め確認が可能。直近のアップデートでは、従来の指標に加え、テレビCMへのアテンションの総量を表す「A-TRP(エータープ)」と、出稿量に対するアテンションの含有を表す「アテンション含有率」の提供を開始。カテゴリ内における各ブランドのアテンションのシェア把握など、より分かりやすく、アテンションベースでテレビCMの評価や競合比較が可能になった。
「“最先端データ”という、とっつきにくさをいかに取り払うか。特に、広告専任の担当者ではない、ブランドマネージャーや経験の浅いマーケターでも、自分の関わるテレビCMについてこのデータをもとに把握、活用してもらえるようにしたい」と郡谷氏は話す。12月には、セールスフォース・ドットコムが提供するプラットフォーム「Datorama(デートラマ)」とのデータ連携を開始。これも、すでにデートラマを使用している企業が、同じダッシュボード上でデータを扱えるようにという想いがあるという。
今後、広告会社ともデータを共有するなど、他社とのアライアンスをより強化していく方針。クリエイティブ評価やプランニング機能の実装も予定している。
![](https://mag.sendenkaigi.com/senden/202103/images/107_01.jpg)
Telescope分析画面。
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