広告マーケティングの専門メディア

広告企画

『Doファースト』で実践と検証を繰り返しチャンスを掴む

マスメディアン

キャリアアップナビでは、マーケティングやクリエイティブ職のキャリアアップについて、毎月テーマをピックアップして解説します。今回は、ライオンのビジネス開発センターでエクスペリエンスデザインの部長を務める大村和顕さんにこれまでのキャリアについて伺いました。キャリアアップには、良質な情報を入手することが大切です。「こんなはずではなかったのに…」とならないための情報をお届けします!

Q. これまでのキャリアについて教えてください。

大学時代にバックパッカーをしていた経験から、新卒の時には旅行代理店に入社しました。世界各国のパッケージ旅行を企画・販売していましたが、「旅が好きなこと」と「旅を売ること」の間でギャップを感じるようになり、旅行業界から離れることを決めました。

次に何をしたいかを考えたとき、頭に浮かんだのはIT業界。幼少期からコンピューターが好きでしたし、当時はちょうどインターネットが普及し始めた頃だったので、これからは「コンピューターが世界を変える」時代だと考えたからです。

未経験からの挑戦でしたが、Slerのサーバーエンジニア職へ転職。さまざまな企業に常駐してシステム開発に取り組みました。5年ほど経験を積み、システムの仕組みを一通り理解できるようになると、世界を変えるのは「コンピューター」ではなく、それをどう活用すれば世の中のためになるかを「提案できる人」なのではないかと考えるようになりました。そこでエンジニアではなくIT分野のプロデュースに興味を持つようになったのです。

そして入社したのがアイ・エム・ジェイでした。入社のきっかけは同社に在籍していた知人と、「近い将来、Webサイトにもインタラクティブな仕掛けやデータベース化が求められるはずだ」という話題で盛り上がったことでした。エンジニアとして学んだ知識と技術を武器にWeb業界の変革を担えるのではないかという期待が膨らんだのです。こうしてWebプロデューサーのキャリアがスタート。さまざまなナショナルクライアントのデジタル戦略策定からWeb・アプリの開発プロデュースを経験しました。

楽しいことや課題の解決手段を考えるのが好きな性分に、エンジニア経験がマッチして、キャリアの舟がぐっと動き出したような感覚でした。しかし入社して5年が経った頃、家庭の事情で同社を退職し、ハワイへ移住。これは私にとって転機となる出来事でした。

Q. どのような転機になったのでしょうか?

ハワイに移住後、ネイル・エステサロンを経営しました。人との縁に恵まれビジネスは軌道に乗っていましたが、ふと自分はこの先何を成し遂げたいのかを真剣に考えたのです。自分と向き合い辿り着いた答えは「世の中に必要とされ、尊敬される人間でありたい」というシンプルな思いでした。それからは、この思いを軸にキャリアを選択しています。

ハワイでの生活は一見華やかに見えますが、当時の自分を「尊敬される人間」だとはとても思えませんでした。もっと大きな舞台で活躍したいと考え、再び日本へ戻りアイ・エム・ジェイに戻ることにしたのです。

すぐに大型案件を任され、30名ほどのメンバーを率いて奮闘しました。しかし、制作会社では解決手段やソリューションの提供を受託される立場にあるので、クライアントの真の経営課題と向き合うことはできませんでした。このままではありたい姿に届かないと感じ、課題の本質に挑むために事業会社に行きたいと考えるようになりました。こうしてライオンに転職することを決めたのです。

Q. ライオンでのミッションを教えてください。

既存ブランド、及び新規事業におけるコミュニケーションの責任者として、カスタマーエクスペリエンスを中心に据えたコミュニケーションプランニング、顧客体験設計/開発、デジタルプラットフォーム企画開発のチームを束ねています。全社のさまざまな事業を成功に導くプロフェッショナル集団でありたいと考えています。

Q. どうすればコミュニケーションプランニングのキャリアを目指せますか?

コミュニケーションプランニングの基本は、目的を達成するために、どのような人に対して、どのようなコミュニケーションを取るかを考えることです。

マスもデジタルも根本となる考え方は同じだと思っています。マスとデジタル双方の経験ができればよいのですが、難しい場合にはいずれかを学ぶしかありません。そのため、デジタルエージェンシーでプランニングを学び、コミュニケーションの道を切り拓くことがおすすめの選択肢ですね。実際、私もアイ・エム・ジェイでの経験があったからこそ、現在のキャリアが実現できたのではないかと思っています。

Q. キャリアアップのためのアドバイスをお願いします。

「Doファースト」で、何でもトライしてみてください。コミュニケーションの世界においては、実践と検証をくり返し、それを次に生かすことが重要です。また、世の中のあらゆる事象に興味を持つことも大切です。日頃から物事に対する「なぜ?」を追求し続けることが、新たなアイデアを生み出すヒントになります。そして最後はやる気です。目標に向かって頑張り続けるやる気があれば、キャリアアップのチャンスは来ると信じています。

ライオン株式会社
ビジネス開発センター
エクスペリエンスデザイン 部長
大村和顕 氏

大手旅行代理店、国内大手SIerを経て2006年にアイ・エム・ジェイに参画。デジタル戦略策定およびWeb・アプリケーションの開発をプロデュースする。2017年にライオンへ入社。CXプランニング室とデジタルコミュニケーション開発室を牽引。2020年1月より各ブランド及び新規ビジネスにおけるコミュニケーションの責任者として、ビジネス開発センターエクスペリエンスデザインを率いている。

聞き手
株式会社マスメディアン
キャリアコンサルティング部 部長
国家資格キャリアコンサルタント
荒川直哉

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。年間600名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社のマーケティング・クリエイティブ部門や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。「転職を検討している人材」と「採用企業」の両方の動向を把握しているエキスパート。転職者の親身になるがモットー。

    お問い合わせ

    株式会社マスメディアン
    〒107-0062 東京都港区南青山3-11-13 新青山東急ビル9階
    E-mail:webmaster@massmedian.co.jp
    URL:https://www.massmedian.co.jp/

広告企画 の記事一覧

『Doファースト』で実践と検証を繰り返しチャンスを掴む(この記事です)
読者との絆を深める 文藝春秋の特性を生かした強力なコンテンツ発信
『Safari』のECサイト活用 ブランド醸成から販売のその先まで
編集者の力を開放するための組織変革 マガジンハウスならではの世界観を創る
変幻自在なリソースを組み合わせる、小学館の課題解決
ソリューション分野への新たな挑戦「集英社エディターズ・ラボ」も発足
女子中学生人気No.1雑誌『ニコラ』にみるメディアブランドの活用法
独自の会員基盤と電話調査でシニア市場の深いニーズを解析する
タレントもマーケターの1人!? 熱量あるコンテンツが求められる時代
クリエイティブのプロ集団が生む この時、この場所での共有体験
コロナ禍の転職市場 ニューノーマルで求められる価値創造力のある人材
「本物の分析」と納得の声 <行動×意識>のデータマーケティング
どう考えればいい?ファンマーケティングのKPI設定と効果測定
PR事業のDX化を通して見えた次世代のCMP構想とは?
スキルの「タグ」を増やし自分にしか持ちえない希少価値のあるキャリアを築く
ロイヤル化から考えるAfterコロナのマーケティング戦略
座右の銘は「人生グライダー理論」上昇気流が掴めれば、空高く飛べる
空に舞うドローンが『人を集めずに』実現する企業メッセージの発信
新サービス「XICA ADVA」が可能にするテレビCMの成果を最大化する新しいカタチ
番組毎、曜日毎の効果分析で成約数の最大化につなげる、再春館製薬所のテレビ戦略

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する