広告マーケティングの専門メディア

広告企画

デジタルとアナログは相互的に活用 消費者視点に立ち、意味のある体験を提供する

日本郵便

宣伝会議は2020年11月10日、11日にANAインターコンチネンタルホテル東京にて「宣伝会議サミット2020」を開催した。今回のテーマは「Move on to the Next Stage」。業種・業態を問わず第一線で活躍するマーケターや広告責任者が一堂に会し、先行きが見えない時代に未来を切り拓くための広告・マーケティングのあり方を議論した。プレゼンテーションやパネルディスカッションなど、2日間で計51のセッションが行われたが、そのなかでも主要11セッションをレポートする。

COMPANY 10 日本郵便

現代のマーケティング活動においてデジタルとアナログは一体化が進んでいるが、単に組み合わせるだけではなく、消費者の視点で意味のある体験にすることが重要だ。今後求められるデジタルとアナログを融合させた体験価値の提供について、集英社の中谷氏、上智大学の外川氏を招き、博報堂プロダクツの大木氏がモデレーターとなり、ディスカッションを行った。

中谷氏は潜在的なニーズを生む力を持つコンテンツの重要性を解説。「単発で即時的に情報が伝えられる時代なので、購買行動を刺激するのはモノづくりの流れやプロセスがわかるコンテンツ」だと述べた。

次に日本郵便と集英社、外川氏が研究員を務める早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所が共同で実施した実証実験から見えた「消費者行動とその意義」について、結果の報告があった。

実験は、集英社のECサイトからコスメ商品のカタログを紙とEメールの2通りの方法で発送するというもの。さらに紹介アイテム数が異なるものを2種類用意し、計4パターンでどのように行動と意識が変わるかを検証した。紙とメールでLPへの訪問数は変わらないものの、紙の方が購買率が高い(Eメール1.51%、紙(DM)26.01%)ことなどがわかったという。

「これまでも紙でのコミュニケーションは重視していたが、DMだけ、メールだけといった検証はしていなかったので差があることがわかり驚いた」と中谷氏。外川氏も「紙の方がより読みやすく好ましいと判断された。コンテンツが充実していたからこそ、紙の力が増した」と分析。その他、購買しなかった人に対しての意識調査の結果も紹介された。

外川氏はまとめとして、「紙の力を再認識した。また、紙とデジタルで好まれる表現は違うので、単純な流用ではなく特性にあったクリエイティブの使い分けには今後、注目して取り組んでいきたい」と話した。

博報堂プロダクツ
データビジネスデザイン事業本部
大木真吾氏

上智大学
経済学部
准教授
外川 拓氏

集英社
ブランド事業部
中谷みどり氏

広告企画 の記事一覧

『幸せの総量』を増やすため 社会課題解決と売上の相関をマーケティングで実現したい
全国90万人の視聴データの活用で エリアごとの広告投資配分の最適化が可能に
ブランドポジションのトラッキングが可能「広告の命」アテンションをわかりやすく
シングルソースデータを活用 データのプロでなくても、使いやすいサービス
テレビメーカー4社の視聴データが可能にする テレビ・デジタル横断の新しいコミュニケーション
マスだからこそのリーチ力に参加型の体験を付与 フジテレビが実現する新しいテレビCMの形
各分野のプロが「共創・融合」したチーム体制で実現! 運用型で成果を出し続ける「科学するテレビCM」
動画広告の活用が企業の当たり前に フルファネルで課題解決を実現する
視聴率に態度変容を掛け合わせ、テレビCMの価値可視化と出稿最適化を目指す
デジタルとアナログは相互的に活用 消費者視点に立ち、意味のある体験を提供する(この記事です)
医師ネットワーク×データ活用 健康志向を刺激する「医師のお墨付き」
After2020におけるブランド体験 『体験が欲しい』という対話もひとつの体験に
テレビCMもROI評価が求められるシビアな時代 広告のPDCAをトータルサポート
「効果が見えづらい」は過去の話 効果の可視化と高速PDCAで進むテレビCMのDX
顧客がサービスを利用する理由は何? データで読み解き、マーケティングに活用する
サイネージメディアのパーソナル化 ヘアサロンの特長を生かして顧客接点を創出する
3年後には日本でブレイク必至?! 米国で活況のCTV広告を実現する「TVBridge」
SNS担当の悩みを解消し、負担を軽減 成功のノウハウを蓄積できるSNS分析・運用ツール
若年層の消費行動は「ググる」から「タグる」へ ハッシュタグ検索を制して新規顧客を獲得する
Twitter施策の成否を決めるのは? すべての業種に共通する3つのポイント
データ活用をノーコードで実現!F2転換率が1.7倍に達した企業も
アーティストのマネタイズを支援 ファンコミュニケーションのDX
『Doファースト』で実践と検証を繰り返しチャンスを掴む
読者との絆を深める 文藝春秋の特性を生かした強力なコンテンツ発信
『Safari』のECサイト活用 ブランド醸成から販売のその先まで
編集者の力を開放するための組織変革 マガジンハウスならではの世界観を創る
変幻自在なリソースを組み合わせる、小学館の課題解決
ソリューション分野への新たな挑戦「集英社エディターズ・ラボ」も発足
女子中学生人気No.1雑誌『ニコラ』にみるメディアブランドの活用法
独自の会員基盤と電話調査でシニア市場の深いニーズを解析する
タレントもマーケターの1人!? 熱量あるコンテンツが求められる時代
クリエイティブのプロ集団が生む この時、この場所での共有体験

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する