第59回スーパーボウルのCMは史上最高額 30秒で12.4億円のCMのラインアップは?
第59回スーパーボウル(以下、SB)の放映権を持つFOXは、30秒700万ドル(10.85億円)で2024年前半にCMの権利販売を開始した。予想以上の売れ行きに、最後の約10枠は史上初の800万ドル(12.4億円)の大台を突破。「広告業界のスーパーボウル」も熱戦が繰り広げられた。
先進企業の最新事例を現地から松本泰輔氏がレポートします。
第59回スーパーボウル(以下、SB)の放映権を持つFOXは、30秒700万ドル(10.85億円)で2024年前半にCMの権利販売を開始した。予想以上の売れ行きに、最後の約10枠は史上初の800万ドル(12.4億円)の大台を突破。「広告業界のスーパーボウル」も熱戦が繰り広げられた。
『イカゲーム』『ブリジャートン家』などのヒット作品で知られる配信サービス・Netflixは、視聴者数拡大だけでなく番組体験ができる施設をオープンするなど視聴者と深く結びついている。そんな絶大な人気にあやかろうと広告やコラボ商品開発など提携する米企業が増えている。
ここ数年の人工知能(AI)の発達により対応を迫られている米マーケティング業界。2025年はどのような年になるのだろうか。
全米小売業協会(NRF)は2024年の年末支出について「前年対比2.5~3.5%増の9800億~9900億ドル(152~154兆円)とパンデミック以前の数字に戻るだろう」と予測。ブラックフライデーからクリスマスまでの約1カ月が年末商戦となるが、長引くインフレと将来への不安から「消費者は価値のあるものを求めている」という予測も出ている。今回は、各小売業界の年末商戦の戦略について、紹介していく。
全米小売業協会(NRF)は9月19日付のプレスリリースで「2024年ハロウィーンの全米支出は前年対比約5%減の116億ドルと予測した。NRFのアンケート調査によると「米国民の72%がハロウィーンを祝う」という結果が出ている。
7月頃からTikTokで“アンダーコンサンプション”というキーワードがトレンドになっている。“過小消費”と訳されているこの現象は「本当に必要なものしか買わない」「商品を無駄なく使い切る」という意味であり、環境問題に熱心なZ世代の間で急速に拡がっている。
米国では、ほとんどの学校が8月から9月に始まり、翌年5月か6月に終わる。新年度用に洋服・筆記用具などを買うバック・トゥ・スクール(BTS)セールは7~8月に開催され、年末商戦に次いで大きな催事だ。デロイト トーマツ社は2024年BTS市場は前年比2%減の313億ドル(約4.7兆円)と予測する。数年続くインフレを背景に、今年のBTSキャンペーンはどのように推移したのか。
4年に一度のオリンピック/パラリンピックは、MLB以外の米国4大スポーツが休みということもあり、米国内の注目度は高い。また米国企業が特にパリオリ・パラに期待をかける理由がいくつかある。まず本誌5月号で既報の通り、女子スポーツの注目度が高まっていること。次にブレイキンなどZ世代が好む新種目が登場し、視聴率増が期待されること。
リサーチ会社ピュー・リサーチセンターが2024年4月に発表した統計によると、米国成人の33%がTikTokを使い、2年前の21%から急拡大している。世代別では18歳から29歳(Z世代)の62%がTikTokユーザーで、彼らが最も好むSNSとなっている※1。
オンラインストアで商品を購入し、店舗で受け取る。チャットボットで質問して購入を検討する。アプリのAR(拡張現実)機能を使い、サイズや色を確認してから買う。これらの購買は店舗(フィジカル)とオンライン(デジタル)両方の体験から生まれたもの。