インフルエンサーの力を借りる 「足を運んでもらう」広報のコツは?
観光PR施策として、インフルエンサーの起用は効果的な手段のひとつ。しかし単に認知・フォロワー数の多い人に依頼しても投資に見合った成果は見込めない。「地域に足を運ばせる」施策につながるコツを聞いた。
人の動きが活発になるにつれ「訪れたくなる」「体験したくなる」発信が強化されるようになってきました。なかでも、観光地に行ってみたいと思わせるコンテンツには、広報活動のヒントがたくさん含まれています。本特集では、旅行系インフルエンサーが教えるSNS動画づくりのコツや、国内外から話題を集めた地域の発信事例などを紹介します。
観光PR施策として、インフルエンサーの起用は効果的な手段のひとつ。しかし単に認知・フォロワー数の多い人に依頼しても投資に見合った成果は見込めない。「地域に足を運ばせる」施策につながるコツを聞いた。
地方自治体や地域の企業と連携した観光PRに知見のある2人のインフルエンサーに「その土地に足を運ばせる動画制作」のポイントを解説してもらった。動画を自ら制作する際、またインフルエンサーを起用する際に参照し、地域活性化を図るヒントとしたい。
三重県観光連盟では2023年7月、Instagramで従来の公式アカウントに加え、新たに動画専用のアカウントを開設した。従来、景色の写真などを中心に投稿し多くのフォロワーを集めてきた同組織。新アカウントでは、昨今注目されているショート動画を積極的に投稿し、より多くの観光客の誘致を狙っている。
山梨県は公式アカウント「山梨県が良すぎる」を2022年11月に開始。デートプランを紹介する投稿など、1分弱の動画で若年層へ観光の魅力を伝え、県の政策にも関心を持ってもらう狙い。その再生回数は累計1500万回を超えた。
若い世代に向け観光を促す情報を発信するにはまず、どのように旅先が選ばれているのかについて理解しておきたい。デジタルネイティブ向けに企画・マーケティング事業を行い、自らもZ世代である今瀧健登氏に聞く。
NYタイムズが発表した「行くべきまち」として盛岡市が選ばれた。このニュースは驚きと共に報道され観光客は増加。「私の好きな盛岡」をSNS等で発信しあうキャンペーンでは、まちの魅力を改めて認識する機会が生まれた。
2015年に開設された公式YouTubeチャンネル「北九州市観光情報ぐるリッチ北Q州」。北九州市=観光地とイメージしてもらえるよう同市の景勝地や観光施設、アクティビティ、食文化などを発信しているが、登録者数は運用開始から8年で96万人を超える。
ポケモンは、地域ごとに「推しポケモン」を選定し、地域とポケモンの魅力を国内外に発信する「ポケモンローカルActs」に取り組んでいる。コラボレーションにおけるポイントはどこにあるのか。
日本を訪れる海外からの旅行客に人気の観光名所として知られるチームラボの「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。コロナ禍を経て外国人来館者数をさらに伸ばした同施設の、来館者による発話を増やす工夫を聞いた。
風評被害の影響が大きい観光領域。処理水の海洋放出を受け、疑問や不安に対処する発信についても改めて関心が高まっている。これまで風評対策に取り組んできたいわき市では、情報を積極開示し、生活者が自ら判断できる施策に注力してきた。