

スターバックス コーヒー ジャパンは11月9日、食品デリバリーサービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」と協業し、スターバックス商品の配達サービスを始めると発表した。注文も「Uber Eats」のスマートフォン向けアプリで受け付ける。東京・新宿の2店舗、同・六本木の1店舗で先行して実施する。
エヌピーディー・ジャパンの調べでは、外食産業の2016年6月~2017年5月のデリバリー市場規模は4039億円で、前年比11%増。2014年~15年と、15年~16年の比較ではほぼ横ばいで、急増の動きを見せている。一方、日本の外食産業におけるデリバリーの比率は3.2%で、イギリスの8.6%を筆頭に、中国の7.0%、米国の4.3%という数値を見ても、まだ低い。
スターバックスは、コミュニケーションアプリ「LINE」と組んで、デジタル決済を導入することも公表した。2019年上半期までに実現する予定。同年中には、スマートフォンなどからの事前注文・決済で、店頭で商品を引き渡す「モバイルオーダー&ペイ」も計画する。
合わせて、2019年2月28日に、焙煎設備を併設した「スターバックスリザーブロースタリー」を、東京・中目黒にオープンすることも発表した。「リザーブロースタリー」は世界で5店舗め。設計は隈研吾氏が担当する。
昨年末に開業した、上海のロースタリーでは、アリババグループと組み、販売方法でも従来のやり方を進化させようとしている。日本ではどのような売り方をするのか、期待がかかる。