日本赤十字社(東京・港)は、寄付で実現できることを可視化するコンセプトショップ「Donashop(ドネーショップ)」を東京都内で開く。寄付に消極的な傾向がある日本人の寄付への理解を深め、寄付を促す狙いがある。
英国のチャリティー団体『Charities Aid Foundation(CAF)』が発表した2017年度の世界寄付指数ランキングは139カ国中、111位。日本人が寄付をあまりしない理由のひとつとして、日本赤十字社は寄付の不透明性を挙げる。「募金活動の中で、寄付が何に活かされているのか知らないといった声が少なくない」(日本赤十字社)
「ドネーショップ」では、紛争や災害による犠牲者の緊急救援などで実際に提供する物品を陳列。来店者は店で商品を選ぶように支援物資を選び、会計するように寄付できる。同様に、Webサイトでも、オンラインショッピングのように、寄付によって提供される物品を選んで寄付することが可能。寄付者が能動的に支援物資を選ぶことで、寄付でなにができるのかの理解を促す。