「PESO」視点で発想する オウンドメディア活用の考え方
Paid(広告)、Owned(自社メディア)、Earned(評判の獲得)に分類した「トリプルメディア」の提唱から10年経ち、新たに「PESO」が広がっている今。企業のオウンドメディアの役割やそのコンテンツの中身は、どうあるべきか。
この10年、「トリプルメディア」「PESO」といった概念が生まれているように、企業の情報発信手段が大きく変化しました。ソーシャルメディアの活用も成熟期に入り、個々の発信が届きにくいという実感を持つ企業も増えています。「自前でメディアや情報発信拠点を持ちたい」というニーズが高まるなか、目的やKPI設定、記事コンテンツ編集などオウンドメディアの戦略・実践の両面から解説します。
Paid(広告)、Owned(自社メディア)、Earned(評判の獲得)に分類した「トリプルメディア」の提唱から10年経ち、新たに「PESO」が広がっている今。企業のオウンドメディアの役割やそのコンテンツの中身は、どうあるべきか。
オウンドメディアの立ち上げ後、継続的な運用やKPI設定に悩む企業は多い。ここでは、オウンドメディアができること・できないことを明確にし、成果を上げるための基本的な考え方やチェックポイントを整理してみよう。
マネーフォワードが2016年に開設した「MONEY PLUS」はコンバージョンを意識せず、広告収入を得る純粋なニュースメディア。経済誌記者出身の編集長に、その制作体制や狙いを明かしてもらった。
興味のない人にも冷凍食品に親しんでもらうことを目的に開設し、2018年7月にリニューアルしたニチレイフーズの「ほほえみごはん」。コンセプトから見直したことで、PV数が5.7倍に跳ね上がった。
ゲームの開発・販売などを手がけるバンダイナムコエンターテインメントは、2018年4月にオウンドメディア「アソビモット」を立ち上げた。ゲームのファンだけでなく、企業のファンをつくるメディア制作の裏側とは。
食品事業を手がけるアサヒグループ食品のフリーズドライブランド「アマノフーズ」。新規顧客の獲得を目的に2015年にウェブマガジン「アマノ食堂」を開設した。通販・ECサイト・店頭を連動させ、売上への貢献を目指す取り組みとは。
2017年2月にオウンドメディア「in.LIVE」を開設したアステリア。東証一部への市場変更、社名変更を経て企業ブランディングの必要性が高まる中、IoTやブロックチェーンを身近に感じてもらえるようなメディアを目指している。
人気菓子ブランドをもつBAKEは2015年に「THE BAKE MAGAZINE」を開設した。社内外の話題をプロが編集した“読ませる”記事として継続的に発信し、採用やメディア露出、インターナルブランディングにつなげている。
自社でメディアを持つことで、企業としての意志表明の場が広がっている。ところがそのメッセージが批判され、予期せぬ"炎上"となる可能性もある。なかでもジェンダーにまつわる問題は社会全体が敏感になっており、注意が必要だ。