「オムニチャネル」発想からの脱却 「ルート・トゥー・マーケット」の最適化へ
実店舗とECをシームレスにつなげ、消費者にとっての利便性向上がひたすら追求されてきた昨今。しかし、アウディジャパンの井上大輔氏は「オムニチャネルからルート・トゥー・マーケットの最適化へ」と提唱する。いま求められるマーケターの発想の転換とは。
小売りの課題として、店舗における慢性的な人員不足や本部組織の分断(縦割り)によるマーケティング・プロモーションの非効率さなどが指摘されるなか、オムニチャネル戦略が本格化しています。 そこで本特集では、店舗とEコマースの連動を見据え、【01】販促手法のこれから、【02】販売での相乗効果、【03】それぞれの強みを強化、【04】双方で有効なパッケージのあり方、といった切り口から、2018年の小売りの最適解を探ります。
実店舗とECをシームレスにつなげ、消費者にとっての利便性向上がひたすら追求されてきた昨今。しかし、アウディジャパンの井上大輔氏は「オムニチャネルからルート・トゥー・マーケットの最適化へ」と提唱する。いま求められるマーケターの発想の転換とは。
日本以上にEC化が進行している米国だが、なぜそしてどのようにECが普及していったのか。昨年まで3年にわたり、米国ポートランドにあるクリエイティブエージェンシーに勤めていた鎌田慎也氏が、いちコンシューマーの視点から事例をもとに米国ECについて語る。
ロフトは昨年6月、旗艦店となる「銀座ロフト」をオープンした。同店ではこれまで、数々のユニークな体験型の売り場を展開し、話題づくりを図ってきた。実店舗にいまだ圧倒的な強みを持つ同社に、「銀座ロフト」の売り場づくりの考え方や、アプリ・ネットストア(EC)を武器としたオムニチャネル戦略について聞いた。
南仏発の化粧品ブランド、ロクシタンは世界90カ国以上で展開し、日本では100以上の店舗を構える。同社は東京・渋谷スクランブル交差点前に路面店を構えるなど店舗運営に力を入れつつ、Eコマース(EC)での売り上げも高めている。それらはどのような協働により、相乗的な売り上げアップにつながっているのか。
チョコレートデザインは、チョコレート菓子ブランド「バニラビーンズ」の店舗をECとリアルに構えている。ECでの売り上げを基盤にしながら、実店舗では新規顧客が常に来店客の5割を占める同社は、ECと実店舗をいかにして融合し、どのような相乗効果を生み出しているのか。
ECしか持たない企業では、EC独自の強みをどのように生かしているのか。スタートトゥデイが昨年発表した「ZOZOSUIT」は、ECならではの強みを最大限に生かすポテンシャルを秘めている。同社に開発や活用の狙いについて聞いた。
実店舗の存在価値が改めて問われる昨今。ブランドの「リアル体験」を軸に、空間とデジタルを融合したクリエティブディレクションやサービス開発を行うアーキセプトシティの室井淳司代表が、店舗における購買行動パターンをもとに解説する。
"インスタ映え"といった言葉に代表されるように、"映える"デザインが求められ、売り上げをも左右しつつある商品パッケージ。店頭とECとで、販路に応じてどのように考えればいいのか。国内だけでなく海外商品のパッケージデザインも手掛けるブラビス・インターナショナルの笹田陽勇氏が解説する。
キリンビバレッジがEコマース(EC)とカタログ通販のみで販売する「生姜とハーブのぬくもり麦茶 moogy(ムーギー)」がいま女性の間で支持を得ている。常識を覆す斬新なパッケージは、どのようにして作られたのか。「moogy」の開発を担当する同社デザイナーの寺島愛子氏と水上寛子氏に聞いた。