それは、誰に届ける言葉? 言葉のミッションが 多様化している
かつてテレビCMや新聞広告に乗せて全国の老若男女に届けられていた企業の言葉。デジタルの台頭や情報流通の変化によって、その姿かたちを変化させている。
企業コミュニケーションの中で「言葉の力」が求められる場面が広がっている。例えば、企業スローガンや事業コンセプト開発、スタートアップのミッション開発など、組織やチームメンバーの意識を統一し指針となるような“インナー”向けの言葉。一方で、メディアで引用され、SNSで拡散する、世の中で話題化させる際の“見出し”となる言葉もまた求められている。それに伴い、コピーライターの活躍する場面は広がり、同時に求められるスキルも変化しているようだ。本特集では、現在の企業コミュニケーションの中で求められる新しい言葉のあり方とそのクリエイティブを取材。広告と言葉の最前線に迫る。
かつてテレビCMや新聞広告に乗せて全国の老若男女に届けられていた企業の言葉。デジタルの台頭や情報流通の変化によって、その姿かたちを変化させている。
資生堂「エリクシール」では、2016年夏以降、「つや玉」というキーワードを中心に販売戦略を打ち出し、売上が好調に推移している。この言葉が生まれた経緯を聞いた。
商品名を「ベーコンポテトパイ」から「ヘーホンホヘホハイ」へと大胆に変更したマクドナルドのキャンペーン。企画したコピーライターの田中雅之さんが意識したのは、面白さとおいしさを兼ね備えることだったという。
「アオハルかよ。」のコピーと、国民的名作の青春シーンをリメイクしたアニメを組み合わせ、話題を呼んだ日清カップヌードルのCM「HUNGRY DAYS」。キャンペーンを貫くキーワードはどのように生まれたのか。
SNSの言葉の中でも、特徴的なもののひとつがハッシュタグだろう。近年ではハッシュタグを通じた検索行動が一般化し、企業のマーケティングにおいても重要性を増している。企業がコミュニケーションの中でハッシュタグを活用するポイントを、電通メディアイノベーションラボの天野彬さんに解説してもらった。
まだ世にない新産業を打ち立てるスタートアップ。そこには、投資家へのプレゼン、採用など、さまざまなフェーズで自分たちの事業の軸を伝える言葉が必要になってくる。スタートアップ界に言葉を提供するサービスを行う取り組みをレポートする。
日々進化するデジタル広告の中では、コピーの果たす役割、あるいはコピーライターの仕事はどう移り変わっているのか。電通デジタルの並河進さんにその最前線を聞く。
まだ世にない新産業を打ち立てるスタートアップ。そこには、投資家へのプレゼン、採用など、さまざまなフェーズで自分たちの事業の軸を伝える言葉が必要になってくる。スタートアップ界に言葉を提供するサービスを行う取り組みをレポートする。
AIを活用した学習支援を行う「atama plus」は、昨年4月に誕生したばかりの教育系スタートアップ。事業を急速に拡大し、今年1月には5億円の資金調達を実現するなど注目を集めている。ホンシツのコピーライター斉藤賢司さんは、社名をはじめとする同社の言葉づくり全般を手がけている。
ダイワハウスが販売する「家事シェアハウス」の売れ行きが好調だ。「働く女性の家事の軽減」を謳う住宅はすでに珍しいものではないが、それでも家事シェアハウスが売れる背景には"言葉の力"があった。