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広告の現場を支えるプロフェッショナルの仕事術

振付稼業 air:man「ダンスはどんな価値を提供できるのか?」

air:man(振付)

数多くのCMの振付けを手がける振付稼業air:man。近年ではテレビ番組への出演など、表舞台にも登場するようになった。その背景には、ダンスブームの中で、正しい情報を発信していきたいという思いがある。

振付稼業air:man
1996年9月旗上げされたダンスを推進する演劇集団air:manの主宰、杉谷一隆が菊口真由美と共に、04年新たに立ち上げた業界初の振付ユニット。職人としての振付によるエンターテインメントなダンスを提供すべく、CM・PV・映画・舞台・イベント・ワークショップなどにおいて日々、ビバTHE無節操に奮闘中! 最近の仕事として、アサヒ飲料「十六茶」、CHINTAI、エイブル、「映画盗撮防止キャンペーン“NO MORE 映画泥棒”」など多数。

ダンスが普及したからこそ その魅力を発信していく

江崎グリコ ポッキーやアサヒ飲料十六茶など、数々のダンスが印象的なCMを手がけてきた振付稼業air:manは、7人組の振付師ユニット。10代から40代のメンバーで構成されており、振付けは必ず7人全員で考える。それによって、「ミニマムなお茶の間のシミュレーションをすることができ、世代を超えて広く届くダンスを生み出すことができる」とメンバーの杉谷一隆さんは話す。7人で振付けを考え、7人で打ち合わせをし、7人が別々の現場でレクチャーする。そうすることで、多くのCMでダンスが用いられるようになった現在において、振付けの質を保ったまま、ユニットとして同時に最大7つの現場を担当することができるという。

しかし杉谷さんは、「自分の感覚的にはダンスのCMは減ってきていると感じる」という。「それはつまり、目に留まるCMがダンスCMだった、という時期が過ぎたからかもしれません。いまではCMに音楽が流れているのと同じくらいに、CMに踊りがあることが普通になってきています。経済の低迷や震災の影響によって沈みがちだった世の中で、『それでも元気にやっていこうよ』と盛り上げていくためのツールとしてダンスが用いられてきましたが、その価値観が現在では一定のところまで普及した。これからは改めてどうすればフックのかかるダンスになるのか、振付師は考えなければならない時期だと思います」。

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振付稼業 air:man「ダンスはどんな価値を提供できるのか?」(この記事です)

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