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広告の現場を支えるプロフェッショナルの仕事術

美術デザイナー 中村桃子「幼いころから続く ものづくりの延長」

中村桃子(美術)

資生堂UNO FOG BARやサッポロ生ビール黒ラベル「大人エレベーターシリーズ」のCM、映画『ホノカアボーイ』の美術などを手がける美術デザイナーの中村桃子さん。現場の空気感を作るのが美術デザイナーの役割だと話す。

なかむら・ももこ
CM、映画他、ジャンルレスな美術デザイナー。主な仕事に、グリコ企業広告「smile. Glico」、スバル アイサイト「minicar light stream」、サッポロ黒ラベル「大人エレベーター」シリーズ、エイベイックス・エンタテインメント dビデオ「BAR・THEATER・ROOFTOP」、インテル ウルトラブック「ウルトラダンス」「ヨメはストロング・泣くなよ、ベイベー」、サントリーGREEN DA・KA・RA「うがい、手洗い」「ダカラちゃんとムギちゃん」、映画『ハチミツとクローバー』『ホノカアボーイ』など。

美術は「空気感を作る」仕事

父親が人形作家だったこともあり、小学生になるより前の幼いころから、ものづくりが身近なものだった。家にはテレビがなく、父のアトリエでは多くの動物を飼い、鳥が産んだ卵が毎日のように食卓に並ぶ。そんな環境の中で、糸と針があれば何かを縫い、鉛筆と紙があれば絵を描き、彫刻刀があれば木を削って遊んでいたという中村桃子さんは、美術デザイナーとなった今も、幼い頃の感覚の延長で、ものづくりを行っているという。

ものづくりが好きで美術大学に進学し、「社会に出ても何かつくり続けていくだろうな」と漠然と考えていたものの、明確になりたい職業があったわけではなかった。たまたま映像作品や舞台の美術に興味を抱き、CMやPVの美術セットの制作をしている会社で働きはじめたことが、この世界に足を踏み入れたきっかけだ。働きはじめて3年後には、美術デザイナーとして独立していた。著名な美術デザイナーのアシスタントとして働いた経験もないため、その方法論は「完全に我流」だと話す。

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