IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

広告の現場を支えるプロフェッショナルの仕事術

スタイリスト三田真一「あらゆるものを『スタイリング』で切り取る」

三田真一(スタイリスト)

ファッション誌から最新テクノロジーを用いたアーティストの衣装まで、広くスタイリングを手がける三田真一さんは、あらゆる分野の興味あるものを自分なりに「スタイリング」することで、自身の方法論の幅を広げている。

みた・しんいち
1995年 スタイリスト熊谷隆志に師事。97年よりスタイリストとして活動開始。98年渡英。ロンドンを拠点としヨーロッパの雑誌、広告等を中心に活動。2001年帰国。ファッション誌、広告、ミュージック・ビジュアルを主に手掛け現在に至る。

面白いものは何でも取り入れる

ファッション誌はもちろんのことテレビCMやグラフィック広告においてスタイリングを手がけ、定期的に自身の作品も発表し続けているスタイリストの三田真一さん。近年ではPerfumeのスタイリングも手がけるなど、幅広い活動を続けている。「何かひとつのテーマに注力するよりも、僕の場合は同時にいろんなことを手がけたほうがうまくいくんです」と話す。

服飾専門学校在学中にスタイリスト 熊谷隆志さんのアシスタントにつき、ファッション誌を中心に仕事を学んだ。その後独立してロンドンを拠点に活動を始めた頃から、雑誌の仕事とは別に自分の作品を作るようになった。「イギリスでは、雑誌に作品を載せようと思うと、木で洋服を作るくらい変わったことをしないといけない時代でした。そういった経験もあって、とにかく自分が面白いと思ったことをやろうと、仕事とは別に作品を作るようになりました」。最近ではナイキのスニーカー「DUNK」に入れ込むあまり、真っ白いDUNKだけを使用した椅子や甲冑を制作した。

あと40%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告の現場を支えるプロフェッショナルの仕事術 の記事一覧

BIRDMAN 高橋智也「仕事の丁寧さが世界観を守る」
Katamari Inc. イズカワタカノブ「頼れるWebの裏方目指す」
スタイリスト三田真一「あらゆるものを『スタイリング』で切り取る」(この記事です)
P.I.C.S. 針生悠伺、諏澤大助「プロジェクションマッピングはショー演出だ」
ライジン 山田陽平「アナログ時代からの技術の積み重ねをCGに昇華させる」
照明家 藤井稔恭「現場の空気感を照明で生み出す」
効果や 石川秀行「ラジオCMで生きる音のリアリティ」
かみの工作所 山田明良「印刷現場から発想する紙のプロダクト」
凸版印刷 森岩麻衣子「オリジナルの感動に極限まで近づけていくのがプリンティングディレクターの仕事」
作曲家 井筒昭雄「印象に残る音楽作りの鍵は『鮮度』と『化学反応』」
CMプロデューサー 渋川恭一「多様な映像制作で知見を広げたい」
シズルプランナー 森沢のり子「味覚と嗅覚を刺激する 『美味しい』映像ひとすじ」
ヘアメイクアップアーティスト 冨沢ノボル「ドラマの予感を演出するヘアメイク」
美術デザイナー 斉藤貴教「撮影の瞬間に真価を放つものづくり」
美術デザイナー 中村桃子「幼いころから続く ものづくりの延長」
振付稼業 air:man「ダンスはどんな価値を提供できるのか?」

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
ブレーンTopへ戻る