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広告の現場を支えるプロフェッショナルの仕事術

照明家 藤井稔恭「現場の空気感を照明で生み出す」

藤井稔恭(照明)

リリー・フランキーさんと深津絵里さんが出演する大和ハウスのCMや、三浦友和さんと榮倉奈々さんが出演するサントリー オールフリーのCMなど、照明家 藤井稔恭さんは空気感を大事にした光をつくり出す。

藤井稔恭(ふじい・のりきよ)
1964年広島生まれ。1994年北村要氏より独立。近年の代表CM作品に大和ハウス「ここで、一緒に」、TOYOTA ReBORN「信長と秀吉」、HONDA ODYSSEY「美と力。」、SAPPORO黒ラベル「大人エレベーター」、SUNTORYオールフリー、オランジーナ、白州などがある。

映画で学んだ明暗の使い方

学生の頃バンドをやっていた。「コンサート会場の照明を『カッコイイ』と思ったことが、照明家を目指したきっかけだった」と、藤井稔恭さんは話す。その後照明の専門学校に進学するも、照明会社でのアルバイトに本腰を入れるようになり、わずか3カ月でドロップアウト。その会社に1年半程度勤めた後、照明家 北村要さんのもとで助手となり、30歳で独立した。以来20年以上にわたってさまざまなCMの照明を手がけてきた。企画があって、演出コンテがあって、美術セットがある。照明はそれらが揃った上に加えるものだから、演出家やカメラマン、美術デザイナーたちの意図に合わせた提案をするのが照明家の仕事だ。

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