4月25日、チーターデジタル(旧:エクスぺリアンジャパン)はBtoC企業のマーケティング担当者を対象に「Marketing Forward 2017~Spring~」を開催。イベントを通じて、オムニチャネル戦略を推進する先進企業から、同社が展開するマーケティングオートメーション(MA)「CCMP (Cross-Channel Marketing Platform)」の活用事例が発信された。
顧客視点に立って真のオムニチャネル戦略を実現する
日本の企業でも進み始めた、MAの導入。しかし初めて導入する企業がほとんどで、活用するマーケター自身の知見や経験が十分でない、そしてそれをサポートするベンダーの支援体制が十分でないなどの理由から、活用ができていないという企業の声が聞こえる。
世界17ヶ国でマーケティングテクノロジーを提供し、国内でも5300社以上の取引実績があるチーターデジタルは、こうした課題に応えるためには、実際のMAの活用事例を公開することが重要と考えている。これがイベントを開催するに至った背景だ。同社は、MAツール「CCMP」を提供するだけでなく、それにまつわるコミュニケーション戦略立案、シナリオ・コンテンツ設計、ツールの設定代行や運用代行を通じ、企業のマーケティング支援における実績を積み重ねてきた。
本イベントでは、その知見を惜しみなく紹介すると共に、同社の「CCMP」で、成果をあげている導入企業も登場し、自らの取り組みを紹介した。
MAを導入し、個々の顧客に最適なタイミングで最適なチャネルを使い、最適なメッセージを届けたいと考える企業が増えている背景には、顧客行動のオムニチャネル化がある。
セミナー冒頭で登壇をしたチーターデジタル・代表取締役社長の橋本勇人氏は「増え続けるチャネルへの対応は進んでいても、そのチャネルの先にある顧客とのコミュニケーション戦略まで最適化できている企業は少ない。大切なのは、コミュニケーションの中身をどれだけ考えられるか。そしてそれを共に考えられるパートナーを見つけるかだ」と来場したマーケターにメッセージを送った。
続く基調講演では「企業が果たすべき、顧客に対する提供価値の向上とは?オムニチャネルの実現とともに考えるコミュニケーション戦略」と題するパネルディスカッションを実施。
ロクシタンジャポン代表取締役社長の西口一希氏(当時)、アビームコンサルティング デジタルトランスフォーメーションビジネスユニット デジタルマーケティングセクター ディレクターの本間充氏が登壇し、月刊「宣伝会議」編集長をモデレーターにディスカッションを展開。
実店舗、自社EC、ECプラットフォーム、新聞を使った通販、航空会社の機内誌での販売など、顧客の期待に応えて販売チャネルを増やしてきたロクシタンでは最近、実店舗とECの顧客データを統合。社内組織はチャネル別に担当が分かれており、顧客の全体像を個々の社員が理解しづらい環境が生まれているため、チャネル横断で魅力的なブランド体験を提供できる体制をつくろうと実施した施策だと言う。
西口氏の取り組みを聞き、本間氏は「マーケターが実現したいビジョンがないままに、ツールを導入して活用できていない企業も多い。ロクシタンは自分たちが実現したいビジョンが明確だからこそ、データやデジタルテクノロジーの活用で成果を出しているのではないか」と感想を述べた。
顧客にとってどんな体験を提供したいのか、明確にやりたいことがあるからこそ、MAのようなツールが生きてくる。チーターデジタルが半日にわたって開催した本イベントが、オムニチャネル戦略の実行に際して、マーケター一人ひとりが意識改革の必要性を感じたイベントとなった。
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