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60社のブランドマネージャーの戦略

ブランドマネージャー60人の戦略と課題【8】ヤマサ醤油、ライオン、リコー、ロッテほか

厳しい環境下でも、新しい顧客を開拓し、新しいブランド価値を発信し、支持を集め続けているブランドがあります。こうしたブランドを統括するマネージャーに、現状の課題から担当ブランドの戦略、注目のマーケティング手法や消費トレンド、最新の取り組みまでを聞きました。

※社名50音順で掲載

    55 ヤマサまる生ぽん酢、まる生おろしぽん酢【ヤマサ醤油】

    「期待以上」のブランド体験を提供し
    リピート購入につなげることが重要

    マーケティングのコンセプト
    リピート購入率の向上です。商品が世に溢れかえる中で、トライアル買いしていただくことはとても重要で、そして使っていただいて「期待以上」でなければ2回目の購入は難しいと考えています。商品設計が一番大事ですが、期待値を上げすぎるマーケティング活動もマイナスですので、そのバランスにも気をつけています。

    注目のメディア・手法
    新ブランドなので、やはりテレビを中心としたマスメディアです。テレビCMが入ると商談もしやすく、棚取りや販促企画の店頭化の実現度も高いのは事実。注力しなければいけない新ブランドは、今のところテレビ中心にすべきと思っています。まる生ぽん酢シリーズのCMは、BGMのメロディーは共通化させ、耳に残す作戦にしています。

    最大の課題
    レギュラー品と高級品の間の価格帯の商品であることから、納得いただける価値の伝え方に工夫が必要と思っています。特に、新しいブランドですので、ブランド名とその商品価値をどう浸透させていくかを一番の課題と考えています。



    大泉洋さんがお肉料理を持って登場し、「おろし泉さん」の二役で、お肉料理と「まる生おろしぽん酢」のように相性の良い2人が食卓で楽しく歌います。

    注目の消費トレンド

    1 メリハリ消費
    2 スマートフォンの月額費用の低下
    3 ─

    マーケティング部
    部長
    藤村 功

    家庭用MD推進室長も兼務し、店頭販促とネットコミュニケーションを担当していることから、マス広告・店頭販促・ネット施策の協働を重視している。

    56 hadakara(ハダカラ)【ライオン】

    生活者のモノに対する無関心化が進む現代
    ブランドを通じて得られる体験価値を伝えたい

    マーケティングのコンセプト
    hadakaraは日本人を"肌から健やかで美しくしたい"という思いを込めて2016年の秋に発売しました。低関与であり、ブランドスイッチが起こりにくいボディソープカテゴリーに対して、「保湿成分が洗い流されないボディソープ」という強いメッセージとともに、実体験と体験した声が広がるような施策を展開しています。

    注目のメディア・手法
    (1)InstagramなどSNSによるブランドと顧客、顧客同士のつながりの形成、(2)コミュニティサイトによるファン化・拡散・リスニング、(3)Web動画コンテンツとメディア。hadakaraも色々とチャレンジしていきたいと思っています。

    最大の課題
    生活者のモノに対する無関心化が進む中、hadakaraを通じて得られる体験価値を設計し、それに対していかに共感・感動を得て、顧客との結びつきを強めることができるかが課題と考えます。



    ブランドのキャラクターである中谷美紀さんとディーン・フジオカさん共演のテレビCM「挑戦」篇。

    注目の消費トレンド

    1 ど真ん中の価値向上を果たす本丸チャレンジ
    2 オリンピック・パラリンピック
    3 ─

    ヘルス&ホームケア事業本部
    ビューティケア事業部
    ブランドマネジャー
    柴山英樹

    1998年入社。営業を経て2006年よりビューティケア事業部にて制汗剤、男性化粧品等を担当。2015年より現職(ブランドマネジャー)。

    57 RICOHおよびPENTAX【リコー】

    ブランドごとの訴求に加え
    コーポレートブランディングにも注力

    マーケティングのコンセプト
    リコーおよびペンタックスブランドの光学製品(デジタルカメラ、全天球カメラ、双眼鏡)の個別ブランディングおよびコーポレートブランド推進 ...

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