5月17日、5年連続で事業が成長を続けている注目のプロ野球球団、横浜DeNAベイスターズによるセミナーが開催された。ファンを引き付けるマーケティング戦略、さらに地域を巻き込んだ「横浜スポーツタウン構想」と同球団が考える、スポーツが拓く多様な可能性が感じられるセッションとなった。
スポーツが人や街をつなぐ地域のソフトインフラへ
2016年の観客動員数が過去最高を記録するなど、常に成長を続けてきたベイスターズ。多くのファンの心を捉える球団運営の背後にあるのは、壮大な構想と緻密な経営とマーケティングの戦略。5月17日、東京・表参道の宣伝会議にて「横浜DeNAベイスターズの経営とマーケティング」をテーマにしたセミナーを開催、同球団の成長の秘密に迫った。
マーケターからも注目されるベイスターズによるセミナーとあって定員を大きく上回る応募があり、当日はセミナー後も登壇者と名刺交換を希望する参加者の長蛇の列ができた。セミナー第1部には、横浜DeNAベイスターズ・代表取締役社長の岡村信悟氏が登壇し「横浜DeNAベイスターズ球団経営とスポーツタウン構想について」をテーマに講演した。
今年3月にはDeNA、横浜DeNAベイスターズ、横浜スタジアムと横浜市がスポーツ振興と地域経済活性化等に共同で取り組む4者協定の締結を発表。
岡村氏は「ベイスターズでは、野球に限らず広くスポーツが持つ力を地域の魅力を高め、発信するために活用してもらう構想を立てている。横浜に根付き、横浜と共に歩み、スポーツが人や街をつなぐ、そんな地域のソフトインフラとして担える役割が大きいと考えている。私たちが描く『横浜スポーツタウン構想』に共感し、何か組んでみたいと思う企業の方たちと、議論の機会を持てたら」と話した。
講演後には、「自分たちの会社とこんなコラボレーションができないか?」と参加者から多くのアイデアが寄せられていた。
第2部のパネルディスカッションには、ジェイコム湘南 代表取締役社長の牟田口新一郎氏、ニールセンスポーツ 代表取締役社長の秦英之氏、横浜DeNAベイスターズ 事業本部 営業部 部長の鐵智文氏が登壇。ベイスターズとコラボして試合チケットのプレゼント、会員限定の特別イベントを企画・実施しているジェイコム湘南の牟田口新一郎氏は「空間づくりに長けていて、ファンに提供する体験価値の質の高さが、ベイスターズを選んだ理由」と話した。
またスポーツマーケティングの世界の潮流に詳しい秦英之氏は、「金融や保険などの企業でスポーツスポンサーシップが盛んになっている」と説明。認知獲得に留まらず購入、さらに購入後のエンゲージメント強化に至る、あらゆるプロセスで活用できるのが、スポンサーシップの魅力だという。
鐵智文氏は「従来のスポンサーシップの形に留まらない、多様なコラボレーションを実現していきたい。『横浜スポーツタウン構想』実現に賛同をしてくれる企業がいれば、ぜひ新しい挑戦をしていきたい」と展望を話した。
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