日産自動車は3月2日と3日、イベント「#日産でやってみよう車中泊」を実施した。メインは同社の本社ギャラリーに展示した『日産リーフ』などの車内に泊まる体験。参加者はTwitterで募り、応募した約50組から、親子など計6組、11人が参加した。「意外と眠れる」(男性)、「悩ましいポイントを事前に知ることで、備えができるようになった」(女性)との声が寄せられたという。
災害が発生した際など、安全に車中泊するための正しい知識をPRすることが目的。大規模地震時に、車中泊を原因とするエコノミークラス症候群などの震災関連死があったことなどが企画の背景となった。事前に、年間100泊以上も車中泊を行う「クルマ旅の専門家」稲垣朝則氏を招き、日産のカーラインナップを利用した車中泊の指導方法について議論を重ねたという。開催中は看護体制も整えた。
加えて、日産の電気自動車(EV)からの給電を利用した炊き出し体験や、災害リスクアドバイザーの松島康生氏による車中泊のリスクや注意点についての講義も実施。「停電時に臨時給電できるのもEVの利点のひとつ。体験を通じて、EVのポテンシャルに気づいていただけたという手応えがある」(企画を担当した日産自動車の志水純之氏)
イベントの様子は、Webでリアルタイムに動画を配信。のべ4000人が視聴したという。特に車中泊についての講義が好評だったようだ。
今後、日産では定期的に「車中泊」イベントを開催することも検討している。