カルビーは2月6日、抹茶関連商品の訪日客向けイベントを京都の建仁寺で開催した。中国からの訪日外国人客などをメインターゲットに、「フルグラ 抹茶あずき味」と、ネスレ日本が提供する「キットカット」の抹茶製品などをセットにし、300個を数回に分けてサンプリングした。
受け取った人からは、「おみやげに買いたい」といった声が寄せられた。いずれも数十分で配り終わったという。また、茶道のデモンストレーションや、ソーシャルメディアへの写真投稿を促すために京都タワーを抹茶色にライトアップするなどの企画も実施。
イベントのようすは、中国版インフルエンサー(KOL)の番組でも生中継され、200万人が視聴した。カルビーの海外カンパニーフルグラ中国プロジェクトマーケティングマネジャーの丁明氏は、「中国現地での口コミ波及もあり、認知向上にも手応えがあった」と話す。開催後には、中国のSNS「Weibo」でKOLが「フルグラ」のPR動画を掲載。3月5日の取材時点では「再生回数が150万回を超えている」(丁氏)との回答を得た。
開催日は、中華圏からの訪日客が増える、中国の旧正月「春節」期間にあたる。また、抹茶味の商品は、訪日外国人旅行客のおみやげとして根強い人気を持つ。