著作権と特許権
先日、任天堂と株式会社ポケモンが、ゲーム「パルワールド」(Palworld)の運営会社に対して、特許権侵害を理由に、侵害行為の差止と損害賠償を求める訴訟を提起したとの報道がありました。パルワールドは、配信開始から1カ月間で2500万人がプレイしたなど大ヒットとなりましたが、当時からキャラクターのデザインがポケモンシリーズに似ているとの指摘がありました。
先日、任天堂と株式会社ポケモンが、ゲーム「パルワールド」(Palworld)の運営会社に対して、特許権侵害を理由に、侵害行為の差止と損害賠償を求める訴訟を提起したとの報道がありました。パルワールドは、配信開始から1カ月間で2500万人がプレイしたなど大ヒットとなりましたが、当時からキャラクターのデザインがポケモンシリーズに似ているとの指摘がありました。
先日、DIC社が、同社の川村記念美術館を2025年1月から休館すると発表しました。同美術館は、レンブラントの肖像画、モネ、ルノワールなどの印象派絵画、マーク・ロスコ、ジャクソン・ポロックなどの抽象画など、754点に及ぶさまざまな作品を所蔵しています。うち384点が同社保有であり、資本効率上、保有資産が有効活用されていないことから休館の決定に至ったようです。
先日、AIで加工した画像が、実在の人物と似ているとして、その人物がX上で疑義を述べていました。この件は、偶然の類似であったようで、画像の使用停止で収束したようですが、少し前にも、「普通のおじさん」のAI生成画像が実在の人物と似ていると、界隈で話題となりました。
先日、ある市長選挙の政策ビラのイラストが、映画『THE FIRST SLAM DUNK』のポスターと似ているとして炎上しました。この映画ポスターでは、湘北高バスケットボール部の赤いユニフォームを着た、主要5人のキャラクターが描かれていました。一方、政策ビラのイラストは、政治家の顔に変えられ、ユニフォームも異なるものの、ポーズ、立ち位置などの構図がほぼ同じでした。
近年、日本のアニメが世界で人気です。宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』が、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞し、『デスノート』『千と千尋の神隠し』などのミュージカルは海外でも好評のようです。
最近、著名人の関与を装ったインターネット広告の被害が拡大しています。FacebookなどのSNSでは、前澤友作氏、池上彰氏、森永卓郎氏などの著名人が商品やサービスを推奨しているかのような広告が掲載され、SNSの運営者に対する抗議や対策の要求も増えています。
スターの存在は、その業界を盛り上げます。将棋界では、かつて羽生善治氏が全7大タイトルを独占していた一方、同世代には、多くの強豪棋士がいました。最近では、藤井聡太氏というスター棋士が生まれ、同世代の伊藤匠氏などの強豪棋士と熾烈な対局を繰り広げています。
2024年1月1日、ウォルト・ディズニー氏らによる無声映画『蒸気船ウィリー』(1928年公開)が、米国で著作権の保護期間が満了し、パブリックドメイン(PD)となりました。これに伴い、世界で最も有名なネズミのキャラクター「ミッキーマウス」と「ミニーマウス」も、米国でPDとなりました。
先日、ある漫画のドラマ化に際して、原作者の意向がドラマに反映されず、原作者が脚本の一部を制作するに至ったようです。著作権法上、漫画などのドラマ化に際しては、特に翻案権と同一性保持権が問題となり得ます。
2023年12月、文化庁が「AIと著作権に関する考え方について(素案)」を公表し、2024年1月に修正案を公表しました。この素案は文化審議会の著作権分科会による、AIと著作権に関する考え方の方向性を示したものです。この素案については折を見て触れますが、依拠について興味深い考え方が示されています。