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宣伝担当者が知っておきたい 著作権なんでもQ&A

Stopパクリ

岡本健太郎氏(骨董通り法律事務所)

    QUESTION:

    Q.世の中からパクリがなくなりません。当社はパクリと言われたくありませんが、どうしたらパクリを防止できますか。

ANSWER:

POINT 1
キース・へリング氏

2023年9月上旬、徳島市が発売を予定していたエコバッグのデザインが、キース・ヘリング氏の作品「イコンズ(ラディアント・ベイビー)」と酷似しているとの指摘を受けて、販売中止となりました。同氏は、シンプルな線と色とで構成された人、犬などが印象的な世界的に著名なストリート・アーティストです。

似た問題は多く、政府関連だけでも、2023年6月には内閣府「若年層の性暴力被害予防月間」のポスター(たなかみさきさん風のイラスト)があり、少し前には、2018年の札幌市の広報誌(ベルばら風のイラスト)などもありました。作成したものが著作権侵害となれば、利用停止となるほか、損害賠償請求を受けるリスクもあります。それにもかかわらず、なぜパクリは尽きないのか。今回はこの永遠のテーマについて考えます。


POINT 2
著名な作品

いわゆる「パクリ」とは、他人の著作物を参考に、似た著作物を作成又は利用することです。著作権の中でも翻案権(≒二次的著作物を作成する権利)などの侵害となり得ます。冒頭の事案では、担当職員は、「ヘリング"...

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