ECシフトが加速して1年 改めて整理する「ECと実店舗」の違い
コロナによって顧客とのリアルな接点を持つことが難しくなった2020年。この1年は、ECシフトが急加速し、多くのECが立ち上がった。ここでは、見直すべき点を見る前に改めてECと実店舗の違いを整理する。
昨年4月、1度目の緊急事態宣言で休業せざるを得ない状況の中、実店舗の売上を補完すべく、多くの企業・店舗がECを始めました。しかし、必ずしも準備万端でスタートがきれたわけではなく、約1年が経って思ったほどの成果を出せずに悩んでいる事業者も多いのではないでしょうか。従来の店舗ノウハウの発想のままでいくとうまくいきません。人通りがあり自然流入が見込められていた店舗と異なり、ECは人を呼び込む集客から、リピートしてもらうまでを設計しなおさないといけません。今回の特集では、突貫で始めたECについて、売上を拡大するために必要な「見直すべきポイント」をおさらいします。
コロナによって顧客とのリアルな接点を持つことが難しくなった2020年。この1年は、ECシフトが急加速し、多くのECが立ち上がった。ここでは、見直すべき点を見る前に改めてECと実店舗の違いを整理する。
ECは人々の生活導線上にある実店舗と違い、サイトを立ち上げただけでは、人が訪れることはない。そのため、ECを成功させるためには、集客は重要な要素となる。ここでは、大規模EC責任者を歴任してきた中島郁氏が、集客において見直すべきポイントについて解説する。
UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)の改善は、直接的な売上につながらないとして、後回しにされがちな要素だ。しかし、消費者同士がSNSなどで深くつながる今、ECの体験はシェアされ、リピーターや新規顧客の獲得に大きな影響を与える。ここでは、河野貴伸氏がUI/UXにおいて見直すべきポイントについて解説する。
ECには「地の利」が存在せず、近いからというリピートの大きな理由は存在しない。そのため、リピーターを生むための取り組みは、積極的に行わなければならない。カスタマーサポートを中心に、顧客ロイヤリティを高め、リピートを生む方法を尾崎敬祐氏が解説する。
ECの買い物客にとって、初めてリアルな体験となるのが、商品の受取時だ。そこの体験が悪い印象になってしまえば、EC自体の評価につながる。そのラストワンマイルを最適化する上で、見直すべきポイントについて、青木剣太郎氏が解説する。
ECの市場が急拡大した1年だったが、消費者側はECについてどのように捉えているのだろうか。最新の調査データから消費者の利用傾向や印象について、まとめて紹介する。
ECスイーツショップを手掛ける「i Miss」は2020年12月に活動を開始し、2021年1月にはネットショップ「焼き菓子工房マーニー」をオープン。4月にはクラウドファンディングによって、資金調達も成功し、新ブランドの立ち上げも予定している。その取り組みについて、代表の陰地加奈子氏に話を聞いた。
今年4月には会員数が20万人を突破したファッションEC「STRIPE DEPARTMENT(ストデパ)」。百貨店のような買い物体験を目指す同社は、顧客の購入単価も高く、リピーターも増え続けているという。どのような取り組みを行っているのか、話を聞いた。
市場が拡大しているのは、もちろんECだけではない。オンラインを軸としたサービスも次々に拡大している。ここでは、1年間で会員数・売上ともに倍増した「ISETAN DOOR」の取り組みについて、話を聞いた。