ECシフトが加速して1年 改めて整理する「ECと実店舗」の違い
コロナによって顧客とのリアルな接点を持つことが難しくなった2020年。この1年は、ECシフトが急加速し、多くのECが立ち上がった。ここでは、見直すべき点を見る前に改めてECと実店舗の違いを整理する。
EC『総点検』
市場が拡大しているのは、もちろんECだけではない。オンラインを軸としたサービスも次々に拡大している。ここでは、1年間で会員数・売上ともに倍増した「ISETAN DOOR」の取り組みについて、話を聞いた。
「イセタンドア」は、当社が2018年にスタートした百貨店ならではの提案型の会員制オンライン定期宅配サービスです。伊勢丹のバイヤーが目利きした品々など約3800品の中から、毎週、ご希望の食材やスイーツなどをお選びいただけます。
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛によって自宅で過ごす時間が増え、手軽に百貨店クオリティの食事が楽しめる「イセタンドア」の会員者数が1年間で約3万7000人と倍増しました。売上も同様に倍増以上の220%強となっており、これはコロナ禍でのカスタマーインの施策(リモートランチ特集など)が奏功し、客単価10%増に...