ECシフトが加速して1年 改めて整理する「ECと実店舗」の違い
コロナによって顧客とのリアルな接点を持つことが難しくなった2020年。この1年は、ECシフトが急加速し、多くのECが立ち上がった。ここでは、見直すべき点を見る前に改めてECと実店舗の違いを整理する。
EC『総点検』
ECスイーツショップを手掛ける「i Miss」は2020年12月に活動を開始し、2021年1月にはネットショップ「焼き菓子工房マーニー」をオープン。4月にはクラウドファンディングによって、資金調達も成功し、新ブランドの立ち上げも予定している。その取り組みについて、代表の陰地加奈子氏に話を聞いた。
私たち「i Miss」は、私、パティシエ、デザイナーの3人で2020年12月に活動を開始し、2021年1月にはネットショップ「焼き菓子工房マーニー」をオープンしました。多くのファンの方に支援いただき、4月には新ブランドを立ち上げるため、クラウドファンディングを実施し、開始から16日で第一目標金額である80万円を達成しました。新ブランドであるネットショップ・プチガトー専門店「Patisserie Atom」は6月にオープン予定です。
「焼き菓子工房マーニー」は、“焼きたての一番しあわせな瞬間を味わってほしい”をコンセプトに、冷凍した焼く前の生地を販売しています。1枚ずつカットしオーブンシートまで敷いた状態でお届けすることで、好きな枚数から手軽に焼きたてを楽しむことができます。
オープン予定の「Patisserie Atom」では、冷凍のカットケーキを販売します。冷凍庫に置いておくことで、好きな時にひとつずつ本格的なケーキを食べられるというものです。冷凍配送のホールケーキは、すでに市場にたくさんありますが、まだカットケーキ専門店というのはあまりないため、そこのニーズを狙っています。
私はもともと自分の店を持つという目標があります。これまで、洋菓子店や餃子専門店など様々な現場でお菓子づくりや接客の基礎を培ってきましたので、それらを活かし、まずは店舗を持つ前段階として、ECを立ち上げました。
「i Miss」は「日常の中にメモリアルな瞬間をつくる」というミッションのもと、すでに市場にあるものではなく...